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庶民の幸福一点にこだわった、当時ではまれな民主主義的政治哲学で、窮乏の極みに陥った米沢藩を見事に復活させた、上杉鷹三。そのマネジメント能力を、歴史本とは思えない、分かりやすい現代語解説で解説してくれている。 ケネディアメリカ大統領が「最も尊敬する日本人」として名前を挙げた上杉鷹三。現場を重視し、トップとして率先して模範を示し、過去の慣習にこだわらず、よい意見は身分にかかわらず採用する。 こういった鷹三の考え方は、歴史から学ぼうという意欲を少しでも持った経営者なら、誰もが参考にしていなければいけない。 しかしながら、目先の利益と自己保身に躍起になっている、一部の経営者や指導者にとっては、鷹三は歴史上の人物のひとり程度としか位置づけられていないのではないだろうか。ベンチャーの若い経営者や新人政治家の皆さんには、あらためて学んで欲しい名君である。
苦難に次ぐ苦難、抵抗勢力にも心を曲げることなく立ち向かっていく姿には、 読んでいて涙が出そうになる。 他家から破綻寸前の上杉家に養子に入り、17歳で家督を継いで様々な改革を 実行するのだが、改革そのものより、家臣とのやりとりやエピソード、 どんなときにも冷静さを失わずに事を判断し進めていく姿に感銘を受けた。 やさしく謙虚な殿様だが、同時に非情なまでの強さも併せ持つ 現代にも通じる理想のリーダー像である。
童門 冬二さんは、「上杉鷹山」という小説も書いておられますが、そこで述べていること(小説を脱線してコメントしていること)をまとめ直し、いくつか類似の事例を追加しただけ?? と感じてしまいます。いや、実際には文章を見る限りぜんぜんそんなことは無いんですが。 私は小説を先に読みました。そのためか「同じことが書いてある」ように感じられました。多分、逆順で読むと小説のほうに対して同じような感想を抱くのでしょう。 それぐらい、上杉鷹山の「名君としての本質」はシンプルで、本質を突き、応用の利く、しかしその通りに実施することの難しい、事なのでしょう。JFKが尊敬する、と言ったのもうなずけます。
貧困の米沢を救った名君。自ら質素倹約に努め、一汁一菜の食事をとっていた。名門上杉家のプライドを捨てきれない家臣達の抵抗のあるなか、様々な産業を奨励し米沢藩の改革に努めた。お堀に鯉を養殖したり、食べられる垣根としてうこぎを栽培、養蚕、織物、工芸品などの産業を起こした。それらの産業は現代の米沢の立派な観光資源として活躍している。
なせばなるなさねばならぬなにごともならぬはひとのなさぬなりけり。現代に通じる名君であるといえる。
現在、注目されている人のことを書いた、注目されている作家の本であり、期待して読んだのであるが、当たり前のことが書いてあるだけで若干期待はずれであった。そのように思うのは、それだけ「当たり前のことを当たり前にできない時代になっている」ということの表れか。