とても良い / 口コミ件数 : 33件
価格 : 1,785 円
うつ病になると、とりあえずは薬物療法が行なわれる。 しかし、長期化したうつ、あるいは軽症うつには薬はあまり効かない。 これは私自身、うつと長い間“同居”している状態だから、よくわかる。 かといって認知療法は、自分の考えを「間違っている」「歪んでいる」 とするものだ。 だから、うつの人にはじつはとてもつらい。 本書は認知療法を下敷きにしながら、自分をすべて認めてしまおう、 極論を言えば「うつな自分も、ダメな自分も、まあ、いいじゃないか」 と認めてしまおうと提唱する。 まさに目から鱗の提案だ。 何度も読み返した。 「うつを治す魔法はない」 この言葉が心に突き刺さってきた。 プチ認知療法と銘打っているが、ある意味で新しい療法だとも言えると思う。 いろいろやってもダメだった人にはお勧めだ。
うつに関する本を何十冊と読み漁り、「これだ!」と思った一冊です。 著者は陸上自衛隊のカウンセラー。 文章やサブタイトルも、何となく自衛官らしい雰囲気が感じられます。 でも、そこがまた面白くて、どんどん読めてしまいました。 うつの症状や、患者が誤解してしまう回復期の症状など、ご自分が病気になったことがあるのでは?と思うほど、よく理解していらっしゃいます。 この本では「悪い考えは悪いものじゃない。自分を守ってくれる防衛本能なんだよ」という風におっしゃってます。 認知療法いう大袈裟な感じではなく、どこでも少し時間があれば出来そうな軽いトレーニングを推奨しています。 いい本に巡り合えました。 手元に置いて、何かあるごとに読み押したい一冊です。
今まで長期にわたり認知療法を実践してきたが効果があがらずあきらめかけたところで、この本との出会い実践してみて気分がかなり軽くなったこの本にはストレスの対処法が詳細に書かれており、認知療法でうまくいかなかった人や、初心者でも理解しやすい内容である
また、うつ病の人に限らず、このストレス社会において、一般の方の活用も大きく期待できるものである
私はうつ病です。毎月1〜2回精神科外来を訪ね、最近の調子について問診され、 抗うつ剤と睡眠薬を貰って飲んでます。 本書を手に取ったのは「プチ認知療法」に興味があったからです。 そもそも「認知療法」って何でしょう。 出来る限り分かり易く具体例で説明すると…、 ある時、私は上司に厳しく叱責されました。 頭では、「上司は私のためを思って叱ってくれたんだ。ありがたい。」と思うようにしているのですが、 心の中では、「ああまた叱られた。私はやっぱりダメ人間なんだ。」と、自分を責め苛みます。 認知療法はこうしたマイナスの心の動きを少しでも軽くするための療法です。 時間をかけてプラス思考に変えてゆく試みです。 勿論簡単に直ったら苦労しません。 本書が提案する「プチ認知療法」は出来ないことを無理強いしません。出来ることから焦らずやってゆこう、と言う試みです。 ただし「認知療法・プチ認知療法」も万能ではないので専門医とよく相談して下さい。 「精神科の門を叩くのが恥ずかしいからこの本だけ読んで立ち直ろう」、とは決して思わないで下さい。 あくまで専門医のカウンセリングが第一です。
前作、前々作と自殺念慮のメカニズムについて分かりやすく興味深く書かれていたが、今回はうつからの脱出というインパクトのある題名に圧倒されながらこの本を手にした。この本の面白いところは著者の職場の特性から、うつの脱出のための認知療法を「訓練」という概念で説明しているところだ。
またこれまでの認知療法はガイドライン的とし、その上にクライエントの立場から「分かっていてもできない」というジレンマをさらにどうするかというところまで分かりやすく説明してあるところが親切だ。細かい事例に沿って書かれてあるので読みやすい。