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構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌

構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌

とても良い / 口コミ件数 : 39


価格 : 1,890 円





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1.  とても良い 楠木 佳史さん 書き込み日: 2007年01月05日

出でよ!ポリシーウオッチャー

もちろん、この本は竹中の、竹中による、竹中のための回顧録である。本人にとって都合の悪いことは一切書かれていないし、主役の竹中が巧妙に美化されている側面は否定できない。
 
ただ、それを割り引いても、経済政策決定の舞台裏をこれほどスリリングに当局者が生々しく記録に残した前例が日本の政治史上、あっただろうか。これほど知的水準の高いテクノクラート政治家の引退は早すぎる。当然、想定される格差社会批判などのリスクを冒して緊急出版を敢行した著者の気迫はすさまじい。政治家もそうだが、ろくに著者に取材もせずに表面的なバッシング記事を書き散らしたハイエナ記者たちの心胆を寒からしめるだろう。

飯島勲の「小泉官邸秘録」、この「竹中平蔵大臣日誌」、少し前に出た「官邸主導 小泉純一郎の革命」と不思議と内容が重ならない商売上手な日経の小泉3部作、それに読売の「自民党を壊した男」「外交を喧嘩にした男」の内政、外交の2冊を通読すると、小泉の5年5カ月の歴史的意味がおぼろげながら見えてくる気がする。船橋洋一「ペニンシュラクエスチョン」(朝日)を加えればほぼ完璧だ。



2.  とても良い Landwalkerさん 書き込み日: 2007年01月11日

憂国の士必読

「構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌」(日経新聞社刊)が
昨年末に発売され、年末年始3度読み直す。恐らくこの内容には何の嘘も誇張もないだろう。いや逆に言えば本来はもっと赤裸々に書きたいこともグッと堪えて、支障の無い範囲で読者に知らせるべき最低限の事実を書いたものだろう。

周知のこととはいえ、戦後日本の官僚・族議員・産業界の関係、そしてその莫大な既得権益への執着が現在の日本の経済・社会の仕組みを侵していること、そしてその改革がいかに困難極まることなのかを本著によって思い知らされる。小泉首相という稀有(日本の政治体制では奇跡ともいえる)のリーダーの出現によって、派閥・族議員・官僚の論理を否定し、やっと日本国のために本来あるべき政策を掲げ構造改革をスタートすることができた。 竹中氏はその参謀であり実務実行を担当した方だが、彼の抵抗勢力との戦いは凄まじく、その政策内容と実行・実績は絶賛に値する。

マスコミやたいていの評論家達は口先で部分部分をその時々の状況に応じて論評するが、所詮実行や代替案は伴わないし、故に結果に対する責任もない。

竹中氏は昨年末「ポリシーウォッチ・ジャパン」という会社を立ち上げ、各分野の志高き賢人を集め今後は在野から日本の構造改革の進捗を監視、そしてサポートすることを始めている。

我々も我々なりに常にあるべき全体としての「日本のかたち」を考え、それぞれが論理(政策に裏打ちされた)と見識を持って為政者を今後も選び、見守って行くことが、国民としての責務であろう。そしてまた、そのように国民としての意識を高めないと、21世紀の日本は世界の変化についていけず、とんでもない状況に陥ってしまうだろう。



3.  とても良い くまくまさん 書き込み日: 2007年01月04日

よく逃げ出しませんでしたね

 日本の政策決定プロセスの詳細に踏み込んだ貴重な資料だと思う。同時に、表舞台で事を成し遂げるには、どれだけの人が裏方で泥をかぶらなければいけないのかも実感させられた。著者がどれだけ苦労して、どんな手法で改革を断行したかはじっくり読んで頂くとして、ここでは、政治を報道するマスコミのあり方という視点から見ていきたい。
 ボクはマスコミの人間ではないから本当のところは知らないが、想像で言えば、政治部記者のニュースソースというのは、特に親交のある、政治家、官僚、評論家などだろう。現在進行中の政治に対して、本音で話してくれるような人間は、記者個人と相当の信頼関係が築かれていると考えるべきだ。そんな関係を、多方面、多思想にわたって構築するのはとても困難だろうと思うので、信頼できるニュースソースは、ごく少数の、ある程度思想の似通った人たちなのではないかと思う。
 事実の報道は、特定の思想に偏るべきではない。一つの政治問題を報道するためには、様々な立場・理論の見地から検討し、ソースの政治的利害関係を考慮に入れた上で、情報を公正に評価する必要があると思う。しかし、報道番組を見ている限り、特定の局に出演する評論家は大抵いつも同じであり、とても様々な立場から評価しているとは思えない。
 本書では、マスコミの見解の朝令暮改ぶりが冷静に指摘されている。このような問題は、ソースが特定の政治的立場に偏っているから、政治的理由によって起こるに違いない。国民に正しい政策内容が報道されるには、本書で提言されているように、政治的影響を受けない、第三者による政策評価機関の設立が求められると思う。



4.  とても良い アダム・スミスさん 書き込み日: 2007年01月04日

政策当事者の勇気を持った「語り」

 小泉改革の中身の理論的裏付けを作った主要人物の一人が竹中氏である。その竹中氏が書いた本だけあって、3つ良い点がある。第一に、経済財政政策決定のプロセスの改革(経済財政諮問会議プロセスの確立)、金融改革、郵政改革と言う主要改革の考え方・意味が分かりやすく解説されている。第二に、政策の実施、細目の制度設計がいかに難しいか、政治家がいかにこの点に手抜かりが出やすいか、マスコミは如何にこの点を理解し、国民に解説することが出来ていないかなどがよく説明されている。
 第三の点が、最も重要な点だが、政策当事者によって語られているので、竹中氏はこの本で語ったことに責任を持たざるを得ないという点である。竹中改革には色々批判もあろう。しかし、竹中氏がこの本で自分の行動を世に問うている以上、反対した勢力は同じような形で世に問わなければならない。それをやる気がないなら世論の軍配は竹中氏に上がることになるだろう。政策当事者(これは反対した当事者も含むのである。)が、緊張感を持って書を出版したことには、敬意を表する。



5.  とても良い hossy13さん 書き込み日: 2007年01月05日

これぞ「男子の本懐」

文句なく面白い!小泉内閣を最初から最後まで支えた竹中大臣でしか語り得ない構造改革の裏側が描かれている。
 不良債権処理や郵政民営化の舞台裏の様子は,本当にスリリング。結論は判っていても,どうなるのかと思わず頁をめくる手が汗ばむほどだった。
 本書をシナリオにドラマ化やコミック化を検討してもよいのではないか。それほどのエンターテイメント性を備えている。しかし, 他方,マクロ経済と財政の関係や会計基準などきわめて学問的で,知的な事項もしっかりフォローしている。
 経済小説の第一人者である城山三郎の代表作に,昭和初期,金解禁という困難な政策をやり遂げた浜口雄幸という総理大臣とその時の大蔵大臣であった井上準之助の二人を主人公にした「男子の本懐」という作品がある。小泉総理と竹中大臣は,さしずめ平成の浜口雄幸と井上準之助といったところか。
 小泉純一郎という稀代の政治家に見いだされ,内閣の発足から終焉まで終始,経済財政政策の中心にあった竹中大臣は,本当に幸せな方だなあーと思った。大臣在任中の毀誉褒貶は,そうした「幸せ」に対する妬みによるものなのだろう。
 構造改革はまだ道半ばであるが,「失われた10年」から日本を救い出し,経世済民を果たした二人には,心から感謝したい。
 本書と併せて,小泉内閣メールマガジンのバックナンバーを読むと,さらに面白い。
 本書が多くの人々に読まれ,より多くの人々が小泉政権下での経済財政政策を理解し,改革を後退させる勢力の伸長を許さない「民意」の形成に寄与することを願う。



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