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ソニーとSONY

ソニーとSONY

良い / 口コミ件数 : 10


価格 : 1,680 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い yyyrさん 書き込み日: 2006年01月23日

まるで小説のようでした!〜つい最近ソニー系の企業に転職しましたが・・・

最近ソニー系の企業に転職した私です。

筆者の言うとおり、「ソニー」は日本の企業でありながら、とてもユニ
ークな会社です。そのことを、毎日肌身で感じているのですが、このよ
うに1冊の本として読むと、「なるほど!」と実感します。

この10年間の流れを、新聞社の記者の目線で、事実に基づきながら、
克明に描かれています。

また、過去の歴史や創立者・功労者方の記載もあるので、中途社員とし
ては、大変勉強になりました。

内容も濃く、また興味のある話題も多く、まるで、小説のように臨場感
溢れる内容でした。

ストリンガー会長の英国の新聞でのインタビューからも伺えますが、
「欧米の企業のようで、実はとてもウェットな日本企業」というのが、
私の「ソニー」に対する印象です。

でも、「ソニー」だからこそ、このような本が出版されたと思います。
情報をオープンにし、そして社会の注目度が高いからこそです。

是非、お勧めします!



2.  良い ぺんたさん 書き込み日: 2006年01月18日

内部から見ていました

私は昨年までソニーに勤務していました。本書を読むことで自分の入社時から退職時まで、トップマネジメントに何が起こっていたのかを生々しく実感することができました。私自身が感じていたソニー凋落の原因はいくつかありますが、いずれも出井さんに由来する施策が原因でした。出井さんは歴代の経営者のなかでも一番現場に出てこなかった人でした。設計・開発・製造・営業の各現場でなにが起こっているのかに無関心だったと思います。また自らの責任を棚上げにしてリストラを実行したのですが、製造と営業現場を重点的に人員削減の対象にしました。これにより店頭にソニー製品の露出がすくなくなったり、品質問題が噴出するようになりました。更に出井さんは人事や組織変更を異様に頻繁に行いました。不振部門ほどいじくられるので、組織の長が更迭されるたびに方針がかわり、その度にゼロリセットです。テレビやHDDレコーダーが出遅れたのはこのせいです。最後に、技術に疎いので技術戦略の意思決定ができなかったのが最大の問題です。液晶テレビについて「ぼくは(テレビ部門に)やれやれと言ってるんだけど、あいつらやらないんだよなあ・・・」と言っているのを聞いたことがあります。戦略的リスクを本社が負わないとできないだろうな、と思った記憶があります。
こういった出井時代の問題点を、外部にいながらあたかも内部で取材したかのような緻密な取材をしているのが本書です。
ストリンガーに関する記述がもっと多ければ星5つだと思います。



3.  良い 丁三さん 書き込み日: 2005年12月25日

出井ソニーは何を誤ったのか?

このところソニーが変だ。ステレオやテレビにかつてのような高級ブランド感がないし、なにより、製品がよくない。どことなくちゃちだし、実際にすぐ壊れる。一方でゲーム機の人気はすさまじい。なにかチグハグだ。そのチグハグさの理由が知りたくて本書を手にとった。

本書は、1995年から2005年までの10年間に渡ってソニーの経営指揮をとった出井氏の足跡を追ったドキュメントである。創業者世代から「14人抜き」で経営のバトンを渡された出井氏は当初こそ新しいビジョンを次々と打ち出し業績を伸ばしていったが、2003年以降失速、低迷する。そしてついに2005年3月、外国人会長を擁立し、旧経営陣は総退陣した。その過程をつぶさに描いていて大変興味深い。

本書のテーマは、伝統あるブランド企業が新しい時代に向けて生まれ変わる苦しみ、である。出井氏はソニーを生まれ変わらせることに失敗した。その原因を本書では、守るべきものと捨てるべきものを見誤った、と指摘する。守るべきものは、伝統的な固い仲間の絆(=盛田、井深、大賀のような)。捨てるべきは成功体験、過去の遺産である、という。

変革期のリーダシップという難しいテーマについての貴重な「失敗学」であり、いろいろと考えさせられる一冊である。



4.  良い littlejohnさん 書き込み日: 2005年12月11日

出井時代の総括?

本書は、出井時代のソニーについてドキュメンタリー仕立てでまとめたもので、ソニーショック以降、CEO交代までが話題の中心になっている。
全体に、多くの関係者に対するインタビューや取材を基に書かれているという印象があって、短い言葉ながら重みを感じる箇所もある。とても読みやすい本である。

ただ、ソニーの凋落が、出井氏一人の責任であるかのような論調には、少し違和感を覚えた。映画や放送事業などのエンターテインメント分野を、ソニーの多角化の方向と考えた上で出井氏を社長に指名したのは、前社長の大賀氏であり、エンターテインメント分野に先鞭をつけたのも大賀氏である。

エレクトロニクス事業で利益を出せなくなった原因が、全てそこにあるわけではないだろうが、大賀氏の時代から軸足がずれており、伏線は既にあったのではないかと感じた。そういう意味で、大賀時代にも、もっと触れて欲しかったと思う。

また本書は、出井氏の判断に様々な影響を及ぼす関係者の言動がよく表されていおり、カリスマCEOと言えども意のままにならない、組織の力学のようなものを強く感じた。



5.  良い Skywalkerさん 書き込み日: 2006年01月20日

かつての絶大な評価はいったい・・・

ほんの数年前は、「SONY」と言えば絶大なる価値をもつコーポレートブランドとして、そして出井氏は最も賞賛されるべき経営者として評価されていたなのに、あの盛り上がりはいったい何だったのか・・・。本書に描かれたかつての"最強企業"の迷走ぶりを目の当たりにすると、企業の競争力の源泉とは何かについて改めて考えさせられます。そして同時に、外部の評価者はなんと気楽なものかというのも・・・。



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