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日本のもの造り哲学

日本のもの造り哲学

とても良い / 口コミ件数 : 20


価格 : 1,680 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い kee_playerさん 書き込み日: 2006年10月09日

日本という国のraison d'etreは?

最近日本に戻って、あらためて日本という国のraison d'etreは、と無意識のうちに何度も問い直す、そんなときに目に付いたのがこの本でした。

タイトルがベタなのですが、ハーバードのビジネススクールでも研究していた著者の文章は、自己主張優先で、と断っているにもかかわらず、事実とその裏づけの少ない事柄とをきちんと区別していて、論理展開もわかりやすく、そしてバランスの取れた内容になっています。

中でも共感したのは、「第一章 迷走した日本のもの造り論」で述べられている「製品の違いを無視した粗雑な議論」、「なにがなんでも中国に行って低賃金を活用するしかないというような雰囲気的悲観論」、「景気全般や企業業績の数字に引きずられ、日本の製造業は終わったかのような議論」等十把ひとからげの論調に感じる違和感、そして全編を通じ、それらを切り分けて、整理していく中で使われている、アーキテクチャというコンセプト。このアーキテクチャと製品、アーキテクチャと組織、そしてアーキテクチャと国または地域との相性という視点が、実にすっきりと企業の戦略的事業・地域展開に指針を与えてくれます。

「プロジェクトX」や「ガイアの夜明け」もいいけれど、こちらもじっくりと読んでほしいですね。



2.  とても良い シゲさん 書き込み日: 2004年08月19日

もの造り日本の強さを再考,アーキテクチャーの概念を分かりやすく解説

 大学院の指導教官のお薦めで,藤本先生の著書『ビジネスアーキテクチャー』を読みました.モジュール/インテグラルのところは,製造業に関わるビジネスマンは一度は目を通しておいても損はないと思います(と言うか読んでおくべき書籍でしょう?).最近出版された本書籍『日本のもの造り哲学』は,前書を話口調で読みやすく解説,非常に読みやすく(読んでいて疲れない書き方です),通勤学習に超お薦めです.アーキテクチャーに基づく産業観を提案,近年の産業セグメントは過去からの範疇に収まらないことは周知でありながら,なかなか新しい発想に移行できない現状を鋭く指摘している.また,従来の日本のもの造りの強さは摺り合わせにあって,企業文化とアーキテクチャ(ここでは,製造に関わる設計思想と定義)のマッチングができている企業は競争に勝ち抜き,負け組はこれができていないと指摘している.非常に身につまされる指摘である.自分の会社がどうかである!
価格も\1,600とお手頃です,夏休みのこの時期に読んでみてはいかがでしょう.



3.  とても良い onsen_gogoさん 書き込み日: 2004年08月07日

トヨタだけでない日本の製造業の最大公約数コンセプト

日経平均の上昇をみるとやはり日本の製造業の底力を感じさせます。トヨタがサンプルの横綱ですが、本書では、もっと幅広い観点から論じています。モジュラーとインテグラル、オープンとクローズドといった分かりやすいコンセプトを明示して、日本の製造業を論じています。数字もないので、きわめて読みやすく、藤本さんの次の著書が楽しみです。

明快なコンセプトを例示して、数字を使わず著者のメッセージを伝える構成もいいです。

夏休みの一読にお薦めです。



4.  とても良い さん 書き込み日: 2005年10月12日

すごい戦略本

この本の貢献は,他の方も書かれていますが,簡単に列挙したいと思います。
・近年,進歩の著しい,アーキテクチャーの戦略論の理解ができる。
・中国脅威論に対する(いたずらに悲観するのではなく)論理的な回答(仮説含む)を用意した。
・技術能力があるのに利益が上げられない企業に,(裏の競争力,表の競争力という)分析ツールを提供した。
・文が平易でわかりやすい。説得力もある。
・本人も述べているが,「要約」「繰り返し」が絶妙なバランスで起こっているため,話の流れがつかみやすく,記憶に残りやすい。
・著者の情熱を感じる。
・学説などの説明は省き,競争力の向上,収益の向上を賢明に説いている。

以上を勘案して,本当に素晴らしい経営書だといえます。経営に関係する人,必読の書です。



5.  とても良い lemonerikaさん 書き込み日: 2005年07月12日

これは、凄い!

日本の製造業は、どこが強くて、どこがダメなのか?これから、どうするべきか、を説いた本です。製造業の競争力の分析、分析結果から見る各国の製造業の特徴、トヨタの分析を通じた「もの造りの組織能力」の強さとは?他業種での「もの造りの組織能力」の状態、アーキテクチャ(統合、モジュラー・・・)からの産業の分析、アーキテクチャの違いによる各国〜特に中国〜の強さ/弱さの分析、そして、日本の製造業は???という本です。

専門用語の連発、という本でもなく、講義をしているような文体で、読みやすかったです。一般の会社員ですが、十分読めました。大変頭の良い方が、丁寧に丁寧に説明してくれてるような本でした。

トヨタの分析には、びっくり。詳しく、本質を突いた(?)分析という印象です。ほかで読んだことないです。

また、アーキテクチャ論は「こんな見方もあったんだ」ともうー目が覚めました!「アーキテクチャ」という言葉は、いろいろな所で聞きますが、この本での分析のための「切れ味」は抜群です。



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