良い / 口コミ件数 : 19件
価格 : 700 円
個人投資家が知っておくべきマネーの「常識」を、 コンパクトかつ安価にまとめた文庫本。資産運用を 行う上で大切な考え方を、徹底的に個人投資家の 立場から、分かりやすく書いている。 そのため、金融業者から見れば眉をひそめたくなるのでは ないかと思わせるような記述も多い。例えば「住宅ローン」 「生命保険」「(ほとんどの)投資信託」は個人にとって 損な取引、と正しいことをはっきり書くのは評者の知る限り 山崎以外ほとんどいない。他にも、業者のセールストークに 対する「ワクチン」的効果をもたらすであろう記述で満載である。 実に、資産運用を続ける上で最大の障害になるのが コスト、すなわち金融業者と国家の取り分(手数料と 税金)であるが、この本を読むことで読者が家計と資産の 運用コストを長きに亘って下げることができれば、本書の 代金700円というのは限りなく「タダ」のようなものとなろう。 この本は特定の相場観や見通しに基づいたものではなく、 個人の資産運用に関わる「原理」「原則」を記したもので あるから、末永く活用できる。現に、本書の母体は2001年に 出版された単行本であるが、内容はほとんど色あせていない。 投資を行う全ての個人に必携図書としてお勧めする。また、 「資産運用なんて自分には関係ない」と思う方でも、読めば 自分の家計を改善できるヒントが見つかるのではないだろうか。 手軽な文庫版であるし、皆さん一度読んでみて下さい。
証券・投信関係者の本を鵜呑みにしないために読む本。 フリーな立場から書いたとのことだが、かなり辛辣。 以下のような著者の言に慌てる証券関係者は多いのでは。 ・投資信託はコストがかかるのでダメ ・ドルコスト平均法を信じすぎるな。 ・相場観をまじえずに機械的に売買するのはナンセンス しかし、投資信託は小額から分散投資を始められる意味で利点があるし、ドルコスト平均法も一本調子の相場でなければ意味があるし、売買で感情に流されがちになるというのもまた事実である。 要はこの本も絶対ではない。しかし、よくある証券会社関係者の言に対してシニカル・クールに対応するための新たな視点を与えてくれる点で、大切な自己の財産を守り殖やすために、この本は大変価値があると思われる。
まったくの素人なのだが、ひと月ほど前から株に関する本を読み出した。ところが、これがまたいろいろ疑問に思えるところが出てくるわけである。 数学的に信じらないこと、一般常識からすれば疑わしいことが多すぎる。 自分が素人だからなのかな、と思っていたのだが、この本を読んで目からうろこが落ちた。私のほうが正しかったのである。 常識が常識として通用しない世界が株というものだと思っていたのだが、つまるところ、どこあろうと常識は常識、この本が教えてくれた。 本格的な投資を始める前に、この本にめぐり合えたことは幸運であった。
「売り手の得は、買い手の損」。著者の山崎先生はこの言葉を良く用いられます。そのことは、本を読んでいただくと良く理解できると思います。 この本では「お金の運用に関する共通指針はない」ということと、「分からないものは手数料が高くなるから投資すべきでない」、「借金がある人はそれを優先して返すのが最も合理的な資産運用である」、「お金を使用目的別に分けるのは間違いである」、「コストを重視すべきだ」など、「お金をどのように運用するのが合理的か」ということについて、詳しい分析を持って説明してあり、いろいろためになりました。 昨今、銀行・証券会社などが推し進める金融商品販売へ安易に乗せられてしまわないよう、この本からお金に対する正しい考え方を汲み取ってほしいと思います。
金融資産運用、金融商品全般について勉強しようと思って、関係する本を探してみたのですが、こうすれば儲かるという部分を前面に押し出したものが多くて、なかなか見つかりませんでした。 そんなとき見つけたのが本書です。個人向けのマネー運用入門書とあとがきにありましたが、お金や投資に対する姿勢や考え方を教えてくれます。 全くの初心者の私には難しい用語や内容もあったのですが、姿勢、考え方を知ることができて大変良かったと思います。 辛口で、ズバッと斬っていますので、これからの行動を決断できると思います。実際に自分でしてみようと思う内容でした。 個人的には、「借金の返済が最も有利な運用手段になることが多い」「ローンの返済はリスクなしに、高利回りで運用するのと同じ効果がある」という部分が胸に響きました。ローンを抱えていれば、まずローン返済を優先した方がよいのかと思います。 株や債権に投資しようという気持ちで読み始め、実際にそのヒントも幾つか頂けたのですが。