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経営はロマンだ! 私の履歴書・小倉昌男 (日経ビジネス人文庫)

経営はロマンだ! 私の履歴書・小倉昌男 (日経ビジネス人文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 21


価格 : 630 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い 彼は外国人さん 書き込み日: 2003年04月05日

鳥肌が立ちました

 電車の中で読んでいて、涙がこぼれそうになった――。
元、ヤマト運輸社長で、現在、ヤマト福祉財団の理事長を務める著者の生き方そのものに、心の底から尊敬の念が湧き上がる。
 

 著者は「経営には、倫理が必要だ」という。20代、結核を患い長年入院生活を強いられたというその経験が、著者の倫理の基盤になっているのではなかろうか。自分の倫理に基づき、「おかしいぞ」と思ったら、官庁相手にも平気でケンカを売る。かと思えば、働く障害者の実情を知り、「今の日本で、月給1万円というのは許せない」と、自分の持ち株すべてを寄付し、自分の取り得「経営がわかること」を武器に、「障害者が月10万円稼げるための仕組み作り」に果敢に挑む。
 
 この人には、「自分の損得」という概念ち?ないのではなかろうかと思えてくる。ただひたすらに、自分の倫理を鍛え、そして追求するために生きているのではなかろうか。。。

 MBA教材を含めたビジネスのノウハウ本には書かれていない、「人として大切なこと」を教えてくれる本である。
 



2.  とても良い ともきょさん 書き込み日: 2004年03月07日

事なかれ主義からの脱却

終戦直後に出身校のテニス部のために実際にテニスコートをつくり、部員の生活費補填のためにサッカリンの密造を行いついには会社をおこしたり、ヤマト運輸でもお役所と戦って消費者のための宅急便サービスをつくったり、会社経営の一線を引いてからは障害者に対する理不尽な社会の扱いを変えるべく財団をおこしたりと、とにかく小倉氏が行動の人であることに圧倒される。特に創業社長やその二代目で成功している多くの人たちの青年期と同様、小倉氏の青年期は現代の若者と比較してずいぶん成熟していると感じた。単なるサクセスストーリーではなく、小倉氏の経営判断上で過ちがあったことも素直に認めたうえで、やってみてだめなら改善していく、やってみなければ問題がわからないというスタンスは、文字にすれば簡単だが実社会で波風をたてて新しいことをやっていくことはたいへんだったはず。その意味で創業者の二代目とはいえ、問題の本質を真剣に考えて会社の稼ぎ頭のビジネスまでも変えてしまった小倉氏は同じ会社名で父とは異なる会社を改めての起業したといっても過言ではない。泥臭い業界で論理的に理想を追い続ける小倉氏の生き様を知るにつけ、社会全体にはびこる事なかれ主義からの脱却のために何が必要かを考えさせられた。



3.  とても良い 993改さん 書き込み日: 2005年10月01日

「おかしい」ことはおかしいと主張される著者の生き方が伝わってくる本です

ご存知「宅急便」の創始者にして、先日惜しくも亡くなられた小倉昌男氏が日経新聞「私の履歴書」に連載された文章を、文庫化したものです。著者といえば、真っ先に、宅急便の認可に関し、いわゆるお上に立てついたエピソードが思い浮かびますが、この本を読めば、それが「おかしい」ものはおかしいと主張する著者の性格に由来するものであることがわかります。その性格は、ヤマト運輸を退かれてからも、月給1万円が当たり前とする障害者福祉の現場で、働く障害者たちに月給10万円を払える事業創設に奔走する姿からも伺えます。おかしいからといってたてつくことには、非常な勇気と労力を要しますが、決して信念を曲げられなかった著者の強い生き方に感銘を受けました。単なる経営者を超えて、素晴らしい人間を、また1人失ったことが残念に思われる1冊です。



4.  とても良い ジダン田さん 書き込み日: 2005年09月11日

官にたてついても正論を通す小倉さんの経営魂をみました

小倉さんの人柄や活動を新聞や雑誌で読んで、尊敬していましたが改めて本書を読み、その気持ちを新たにしました。自らの失敗などを絶対認めない官のやり方に正面切って対抗する勇気と信念の生き様には心より拍手を送りたい。そして多くの企業人がこの気持ちを引き継げば、官中心のシステムから消費者中心のシステムに必ずや生まれ変わると思う。同じ業界にいるものとして勇気を与えられた本です。



5.  とても良い さん 書き込み日: 2003年02月04日

現代最高の経営者による哲学本

現代の経営者で最もユニークかつ気骨のある経営者である小倉氏。唯一の著書であった「経営学」にも感銘を受けたが、日経新聞に連載された「私の履歴書」に加筆した本書も、単なる自伝としてではなく経営書として秀逸の出来。「まずやってみなくては何もわからない」「視点はあくまでも顧客」といった金言は当たり前のことであると評論するのは簡単だが、実際に経営の魂として実践できている企業がほかにあるだろうか。わたしの知る限り、小倉氏とMKグループの青木定雄氏、アートグループの寺田千代乃氏の3人しかいない。まさにビジネスマン必読の書である。



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