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リスク〈下〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

リスク〈下〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 26


価格 : 750 円





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1.  とても良い ほそみちさん 書き込み日: 2006年04月09日

リスク概念についての考察には必読の一冊

リスク概念についての発生論から啓蒙主義を経て確率・統計によりリスク・マネージメントに対する手法発見などの歴史を詳述しています。対数の法則とか正規分布などはもとより確率論って意外と新しい概念なんですね。原題である「Against the Gods」の通り、やはり神による運命論から呪縛はいかに強大だったかが窺い知れます。
残念なのは上下の区切りが中途半端な点。文庫本化に際して上下巻を頁数的に均一にしようとしたのでしょうが、どうせ上巻の方が売上大きいのだろうし、ちょっとは値段高くしてもいいから、「1700-1900年 限りなき計測」をきっちり上巻に収めて欲しかったです。



2.  とても良い がんばれ、テリー・ギリアムさん 書き込み日: 2002年05月22日

アァ目からウロコがぼろぼろと...

私個人の本業に近いファイナンスに関する本で以前から参考文献リストにあげられているのは知ってましたが、最近になって翻訳されていることを知り、ようやく手に入れて読むことができました。本書のテーマを一言で言えば、人類のリスク・マネジメントに対する知的欲求と言うことですか。

本業に近いから大抵は知っていることだろうと高を括って読み始めましたが、アァ目からウロコがぼろぼろとこぼれ、なんと知識と薀蓄の詰まった本であることよ、それにくらべ我が身の無知が恥ずかしい。

最近の金融やファイナンスの分野は高度に数学化される一方で、分かり難くなっていることは確かです。そんなときに、ひとから「数学なんて何の役に立つの?」とか「そんな難しいことしても金融はわからないでしょ」などと質問されたり揶揄されることがあっても、悔しいかな浅学の身では即座に言い返すことができませんでした。

今後は、そういった人たちに「ちょっとお伺いしますが、バーンスタインはお読みになられました?」とクールに言い放つことにします。



3.  とても良い かんさん 書き込み日: 2008年03月10日

統計学の参考書としても有効

わかりやすいし、面白い。

統計学の発展史として私は読みました。投資に限定するのはもったいないと思います。
統計学の教科書としても、最高レベルだと思います。



4.  とても良い アポリア書房さん 書き込み日: 2002年06月02日

数理統計学の苦手な文系の皆様にお勧めしたい。

科学的なリスク管理は、ズバリ!統計学に立脚している。統計学は、過去の実績にもとづく法則性の数学的な表現であり、統計学を正しく使いこなすには、文系人間の苦手な『数学』と比較的親しみが持てる『歴史』の両面からの理解が有効であると思う。そういう意味で、本書は理想的な一冊。

神のみぞ知る将来の『不確実性』を『リスク』として定量的に把握・コントロールしようと試みた人々の物語。数式だけじゃあ、何のこっちゃわかんないけど、遺伝の法則、回帰式の意味、各種金融工学の理論、ゲーム理論などなど、理解してみたい方、興味深々の方の一助となると思う。

リスクに対峙する『理性』と益々凶暴に進化するリスクの『野生』が面白くもあり、怖くもあり、とにもかくにも、リスクの本質を語る力作です。



5.  とても良い 漆原次郎さん 書き込み日: 2005年09月05日

Risk sharpens you up.

 リスクという概念自体がなかった古代ギリシャ、ローマ時代からいまに至るまでを時系列にして、それぞれの時代で業績を上げた人物を登場させ、いろんなリスク論を紹介していく。

 時代を経るごとにリスク論は百花繚乱となり、複雑さも増してくる。そこで1900年以降(近代・現代の各章)を読み進めるには、次のような対立軸を念頭におかれるとよいのでは。
 それは、未来のことは計算可能だという側と、計算不可能だという側の対立軸。数学を駆使することによって未来のことは予測できるとする人物の代表格は、(やや古いところでは)ケトレー、(20世紀に入って)フォン・ノイマン、モルゲンシュテルンなど。いや、未来のことなんて不確実性や人間の直感というノイズに阻まれて計算することができないと言うのは、ケインズやカーネマン、トヴァスキー、タラーなど。

 ノンフィクションとしてのエンタテイメント性に終始している感じはなかった。過去形の話があたえられるのではなく、いまに直結している話だからかなと思う。

 金融や株に興味のない人でも、将来を予測することと数学との関係性については興味をもって読めそう。節々に専門用語とかが前ぶれなく出てたりもするので、いきなりこの本に当たるのが不安ならば、たとえば野口悠紀雄先生の『金融工学、こんなに面白い』などファイナンスについての新書・入門書を読んでおけば、この本も読みやすくなって、興味も知識も倍増することと思います。



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