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稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計

とても良い / 口コミ件数 : 58


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1.  とても良い yattamanさん 書き込み日: 2003年05月17日

会計に携わっている人は心を打たれます

当方、会計監査に従事する30歳の会計士です。はっきりいって目からウロコが落ちるほど衝撃を受けました。技術系出身の経営トップがここまで会計の本質を理解し、それを自らの哲学・実際の現場に合わせて見事に運用している。全ての経営トップが同じ姿勢であれば会計監査は非常に楽になると思いました。

 特に印象に残ったのが、モノ・お金と伝票が必ず紐つく1対1対応の原則と標準原価計算の弱点の指摘です。
 前者については当たり前の話ですが、これがなかなかできない会社が多い。基本の大切さとそれを厳守して運用している姿勢に感動しました。

 後者についても、理論的には優れている標準原価計算をマーケットとの乖離や事務処理の増大等の観点から批判し、世の趨勢に背を向けて独自の採算!管理制度の長所を述べている部分は会計に携わっているものとして興味深い話でした。

経営トップの方はもちろん、企業の経理部門・会計士・税理士の方にもオススメです。



2.  とても良い 石坂 哲さん 書き込み日: 2008年04月24日

何度読んでも、朽ち果てることの無い会計学の名著

初版(1998年)から10年の月日が経っても、その魅力が朽ちることの無い会計学の名著。

京セラが、地方の零細企業から、現在の地位を獲得するまでの過程で、常識に迎合すること無く、自らの頭で本質を考え、「会計」と格闘しながら、京セラ独自の経営学を築きあげてきた著者の思考をたどることができる。

その根底に流れているのは、会計学という枠を超えた、「人間としての哲学」である。本書を読めば、会計学というフィルターを通じて、会社経営のあり方、経営の基本的な考え方だけでなく、人間としての本質を考えるきっかけを与えてくれるだろう。

会計不正等が報道されている現在、一人でも多くの人が本書に触れて、会計の意義について再考して欲しい。



3.  とても良い picanderさん 書き込み日: 2003年12月05日

古典となる名著

寿命の短いビジネス書でも、本書は何十年でも読んで損のない名著でしょう。
最新の経営理論や、学者の考える財務理論が、全てここでは「ごく自然に」実践されています。
それはすなわち、才能あふれる著者が、現場で真摯に悩み続けた結果だからです。まず理論から入ったのでは、ここまでのノウハウは得られません。

村田製作所の『利益が見えれば経営が見える』も同様に好著ですが、日本の製造業は、現場からすごいノウハウを生み出しています。米国流経営理論の礼賛ではなく、日本の国際競争の最前線にいる人達の生きたノウハウを知るのが、最良の経営学ではないでしょうか?



4.  とても良い アマゾン太郎さん 書き込み日: 2005年11月01日

肝でわかる、という感覚

戦略コンサルティングファームに実業界から中途入社すると「漂白」と呼ばれる一種のイニシエーションを受ける。

過去の職業経験を通じて付着した慣習とかルールとかパターン化された思考等の「垢」を落して、徹底的にロジカルに「考え、理解する」という感覚を覚えさせる。

で、この段階でほぼ5割程度の人が壁を超えられずにファームを去っていく。それほどに過去の慣習やルールを捨て去るのは難しい。

ちなみに戦略ファームでサイエンスやエンジニアリングの出身者がサバイブしやすい、というのはこの点で適正を有している人が多いためである。

で、この本を読んでいて恐ろしいのは、稲盛氏は、この漂白というツライ作業を自分で知らず知らずのうちに行っている点だ。

京セラ創業期に経理のシロウトであった稲盛氏とこの道ウン十年の経理のエキスパートとの間に起こる「なぜそうなるのか?」「いや社長、それはルールなんです」「ルールなんか知らない、こう考えるべきではないのか」「いや、そんな考え方は聞いたことも無い」・・・という会話は稲盛氏の「ルールとか慣習だから、という言葉に流されずに、あくまで自分の肝で徹底的に分かるまで考える」という職業態度が良く出ている。

一言で言うと稲盛氏の思考は徹底的なトップダウンである。利益を出す、という経営上のもっとも高次の目的から諸事の意思決定の考え方や基準を演繹的に導いている。

そして、このトップダウンで考えるという「技術」は、過去の直線状に未来が描けない現在のような時代において、まさに求められている能力なのだ、と僕は思う。

いい本です



5.  とても良い 街道を行くさん 書き込み日: 2002年09月24日

実践的であり、すぐに取り入れられる

さすが京セラを育てた経営者である。
やはり、とことん突き詰める執念のようなものが感じられ創業者の志が感じられた。
会計を理解するにも役立つし、実践的であり、すぐに取り入れられる。
稲盛会長の経営哲学を知るのにも役立つ。



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