とても良い / 口コミ件数 : 11件
価格 : 3,360 円
これまでマーケティングといえばコトラーのテキストが最高峰で、日本人が書いたマーケティングの初学者向けテキストにはあまり充実したものが無かったといえるのではないでしょうか。この本は、横文字の翻訳ではない日本人の著者によって書かれたテキストとしては恐らく初といえるであろう充実度と、初学者でも理解しやすい文章でありながら、入門のみならず中級レベルの知識までをも学習できる内容の深さをもっています。初学者の方にはもちろん、ある程度マーケティングを勉強した方にとっても、基礎知識を確認・整理するための書として役立つと思います。
日本人が書いたマーケティングの全体を体系的に解説するテキストとして、今まで読んだ 中で一番良かったです。 本書のポイントは以下の3つと思います。 ●ダイナミック、偶有性の視点 マーケティングを静的なものではなく動的で、ダイナミックに変化するものと捉えている。 自らが作り出す市場需要に自らを適応させていく、すなわち自らの存在根拠を自らが作り 出すという、必然的に矛盾を孕んでいるものとしてマーケティングを捉えている。 半ば規則的で半ば偶然の出来事という意味での“偶有性”をマネジメントしていこう試み。 このあたりは著者の一人である石井氏の本「マーケティングの神話」を読むとよくわかる。 ●日本の事例 本書に出てくる事例は、日本の、あるいは日本人が良く知っている企業・商品のみ。 流通・取引なども日本特有の問題に触れており、日本人としては内容が頭にすんなり 入ってくる。 ●分厚いが分かりやすい 入門書と言うわりには、かなり重厚なつくり(要は分厚い)になっているのは確か。 ただし、各章のはじめに、その章で議論することや前後の章で扱う内容との関係を 明らかにした「Navigation」や、要点をまとめた「Essentials」があることと、 そもそも章立て・構成が上手に分かりやすくできていることとなどにより、とても 読みやすく、分かりやすい。 マーケティング初心者はもちろん、あらためてマーケティングを体系的に学びたい 中級者以上にもおすすめしたいです。
私は技術系のサラリーマンであり、これまでマーケティングについて学んだことはなかった。今までマーケティングと聞けば、店頭における販売技術、という程度の認識しか抱いておらず、カテゴリーマネジメントと言われるような、いかにも購買意欲をそそる商品配置の方法だとか、販売促進のためのキャンペーンの打ち方、広告宣伝手法、といった内容がマーケティングのほとんどすべてではないかと考えていた。 しかし、本書を読んで、それがマーケティングのごく一部に過ぎないことを初めて認識した。マーケティングとは、利潤最大化、継続的利益獲得のために、自社がどのような商品群をもち、どういう割合で資源投下すればより効果的か、あるいは自社の強み、弱み、それにトレンド等を勘案し、将来どのような方向を目指せばよいか、といったことの最適解を探ることを大きな領域としており、それはまさに経営理念や経営戦略といった、企業の核心部分を形づくるとても深くて重要な思考である。 例えば生産部門において、どうしたら品質を維持しながらコストを抑えた製品製造ができるか、ということを常に自問自答することも一種のマーケティングであり、研究開発部門が、どうしたら差別化された競争優位な商材を生み出せるかを考えることも、広い意味でのマーケティングなのではないかと思った。さらに言えば、会社の仕事で成果を上げるためには、部門に関わらずマーケティング思考を常に抱き続けることが肝要であると思った。「マーケティング」の意味するところの深さを知ることができる1冊である。
著者には、嶋口充輝氏など著名な方々が参加されています。 マーケティングを始めるにいたって、どのような知識が必要か? まさにこの本は、その基礎知識を丁寧にわかりやすく記してくれる良本です。 内容としては、昔からのマーケティングだけでなく最近のブランド論についても詳しく載っているので、一度マーケティングを学んだ方も読む価値があります。 全くの初学者にも良く、またある程度知識のある方も一つ一つ詳しい説明もあるので、一冊持っておきたい本です。
タイトルには入門とあるが、専門分野として学ぶためにも、本書は非常に有効である。マーケティングの入門書は多数あるが、単なる用語解説にとどまらないところが本書の真骨頂である。たとえば製品ライフサイクルについて、日本では4PのProductの一環と考えられているが、欧米では、その産業全体でのライフサイクルも重要視され、ポーターの5フォースの影響などの研究も発達している。日本の書籍でそれについて触れているのは、本書がはじめてである。入門するだけでなく、専門特化を強力にサポートしてくれる。ぜひ、多くの方に購入してほしい。