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ファシリテーション入門 (日経文庫)

ファシリテーション入門 (日経文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 25


価格 : 872 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:25 1 2 3 4 5 次ページ
1.  とても良い prompter bussyさん 書き込み日: 2005年07月30日

日経文庫の面目躍如 ファシリテーションの基礎的教科書

【概要】
「問題解決や合意形成を促進する技術」としてアメリカで生まれたファシリテーションを、著者は「集団による知的相互作用を促進する働き」としている。単に会議の運営方法にとどまらず、ファシリテーションを組織に働きかけるものとして捉えている。

本書は以下のような内容になっている。

(1)ファシリテーションの技術とは何か
ファシリテーションがもたらす効果として、ア)学習スピードの向上、イ)チームの相乗効果の発揮、ウ)メンバーの自律性の育成が挙げられている。

(2)ファシリテーションの活用分野
ビジネスでの問題解決、組織変革、まちづくり、教育など幅広い範囲に応用可能であることが示されている。

(3)ファシリテーターに求められる4つの技術
ア)場のデザインのスキル、イ)対人関係のスキル、ウ)構造化のスキル、エ)合意形成のスキル、の4つを基本スキルとして定義し、詳細に紹介している。

(4)実践のショートストーリー
ショートストーリーでファシリテーションの実践場面が紹介されている。

(5)章別のブックガイド
本書の章別に参考文献が挙げられている。

【コメント】
訓練されてない者でも一時間半ほどで読了することができる手軽なテキスト。ファシリテーションに関して、最も体系的かつコンパクトにまとまった良書と思う。まさに日経文庫の面目躍如、入門のため教科書としては最適ではないか。ファシリテーションの基本的な要素については十分なものが含まれている。

ただ、日経文庫の紙面の中では語り尽くせなかったり、説明不足になっているような点は、著者の他書「問題解決ファシリテーター」や「ファシリテーションの技術」を参照することが求められる。

特に便利なのが、巻末についているブックガイドで、これから学習を深めようとする者にとっては、非常に便利な参考文献一覧になると思う。

誰にでも薦めることのできる基本書である。



2.  とても良い 佐倉ごるふさん 書き込み日: 2004年11月30日

入門としてとっても良書です

「入門」書としては、大変よい出来映えだと思います。

「ファシリテーション」というはやり言葉を知りたくて本書を読みました。「また米国流のはやりのひとつなのか?」と、少し疑ってかかっていました。

本書では、最初に、「なぜこういう考え方が出現したのか」を、「組織論」「戦略論」にからんで、
「リーダーシップ」「マネジメント」との違いを解説してくれており、ここが一番よかったです。

「リーダーの役割は目的をたて、組織の方向性を決めること(Whatを示す)」、
「マネージャの役割は目標を達成すること、それをどうやって達成するか(How)を示すこと」です。

でも、環境変化が複雑さを増し、変化のスピードも加速度的な今日、リーダー、マネージャが組織を引っ張っていくのも困難になってきました。
少数の人間が組織を率いるのが現実に会わなくなってきました。

そこで、個人一人一人が考え、相互作用で物事を組織全体で行っていくことになります。

ところが、個人個人は価値観、意見、バックグラウンドなどがバラバラです。そこで、ファシリテーション(意志決定支援者、創発支援)が注目されることになった、とのことです。

米国は他民族、多人種国家ですし、営利組織だけでなく、非営利組織活動も活発だと聞いていますので、
明確な概念や方法論などが米国から日本にきた背景も納得できます。

ですが、本書を読むと、ファシリテーション、ファシリテーターの必要なスキルは、広くで深く、人間力が必要なようです。

日本も、個人の自由と価値観の多様性が早いスピードで変化していますので、会社だけでなく、地域社会、友人関係など、
ファシリテーションが必要な場面、機会は多いと思いますので、一度は、この分野を整理しておくのも損はない、と考えています。

でも、なんとなく、ファシリテーションの役割は、
「世話人」「まとめ役」など、呼称はなんでもいいのですが、
日本には昔から存在していた、という感じもします。

概念に名前を付け、それを学問的に体系化するのは、やっぱり米国流は上手ですね。

本書に言及されている参考文献も、今後の勉強に役立ちますし、
「ロジカルシンキング」「図伝える」など、思考技法のガイドがあるのも役に立ちます。



3.  とても良い ウツミトオルさん 書き込み日: 2004年07月22日

最後は人間力ですね。

アメリカで生まれ、最近急速に認知されている
「ファシリテーション」とは問題解決や合意形成を促進する技術です。
その入門書です。専門用語も少なく非常に分かりやすい本です。
また、
「必要不可欠なことは全て盛り込んであり、一読後はともかく実践すること
を強くお勧めします。」

とはじめにの部分で著者が強力に勧められてますので、まずは実践してみた
いです。
ファシリテーションの考え方として、
◆個人の集まりとして組織を動かそうという「構造(システム)的なアプロ
ーチ」ではなく、人と人との相互作用の集まりとして組織を考える「関係(
プロセス)的なアプローチ」が重要になってきます。

ファシリテーションの効果として、3つの効果があげられます。
◆できるだけ短い時間に、チームが生み出せるであろう最高の成果に導いて
いく。学習するスピードを上げる。
◆メンバーの相乗効果(シナジー)が発揮できる。
◆メンバーの自律性を育み、個人を活性化すること。
ファシリテーターに求められる技術として、4つの基本スキルがあります。

◆場のデザインのスキル−何を目的にして、誰を集めて、どういうやり方で
議論していくのか。
◆対人関係のスキル−しっかりとメッセージを受け止めると同時に、そこに
こめられた意味や心のそこにある本当の思いを引き出す。
◆構造化のスキル−図解を使った構造化手法を用いて、議論を分かりやすい
形にまとめる。
◆合意形成のスキル

会議の席へ必ず持っていってすぐに使うことがこの本の一番の活用法かなと
思いました。
◆部は本書からの引用です。



4.  とても良い 市川さん 書き込み日: 2006年03月21日

ファシリテーションの奥深さが分かる良書

 本書の冒頭で、筆者はファシリテーションの重要性について説明している。
 昨今の変化のスピードが激しい環境では従来型の組織運営が行き詰まりを見せている。現場で起きていることがリーダーやマネージャーに届かなくなりFB機能が働かなくなるため、リーダーシップの不在とマネジメントの過剰が発生する。少数の人間が組織を率いていくのは難しく、組織の構成員一人ひとりがそれぞれの持ち場でイニシアティブを発揮することが重要となる。つまり、一人ひとりが組織の存在意義(Why)となすべきことを考え、関係する人々を巻き込み、その連鎖で組織全体を動かすことが必要となる。
 従来の、個人の集まりとして組織を動かす「構造主義的なアプローチ」ではなく、人と人との相互作用の集まりとして組織を考える「関係的なアプローチ」で「協働」を促す手法がファシリテーションである。

 本書では、ファシリーテーションの四つの技術を説明している。それぞれで参照されているスキルや知識について簡単に紹介すると以下の様になる。
・場のデザイン:場をデザインする五つの要素、会議体の種類(ダイアログ、ブレーンストーミング、ディスカッション)、会議進行スキル、チームデベロップメント
・対人関係:コミュニケーションやカウンセリング(聴く、訊く:質問する、観る、応える)のスキル
・構造化;ロジカルシンキング&プレゼンテーション、アウトライン化
・合意形成:意思決定手法、Win-Win、コンフリクトマネジメント

 本書は入門書として、とても分かり易く良く纏まっている。また、本書を読むことで、ファシリテーションには多くのビジネス関係のスキルが必要とされることが理解できる。

・リーダーの役割:組織の方向性を決める。組織のミッションを明確にし、組織が目指す目標ビジョン)とそこに至る道筋(戦略)を示す。
・マネジャーの役割:定められた目標を達成する。リーダーが明らかにした「What」に対し、「How」を決める。



5.  とても良い nyさん 書き込み日: 2005年03月17日

簡潔な記述でファシリテーションの何たるかを網羅

 同シリーズはたくさん買って読んだが、本書は出色の出来で
あると思いました。
 ファシリテーションということを必要十分な記述、図表、コ
ラムなどを使い分け、簡潔に説明しきっている。
 相手に深い理解を促すファシリテーションの目的を地で行っ
た1冊。こんなのがこの価格で買えることはすばらしい。



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