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会計理論をサラッと体系的に掴める秀作! ただし小説とのタイアップは微妙 |
タイトルの仰々しさに騙されてはいけない。内容は非常識どころかガチガチの正統派で、奇をてらったタイトルに頼らずとも会計理論の入門書として普通に通用する硬派な一冊である。それでいてこの分かり易さはスゲエ、すご過ぎる、つうかまさに反則モノ。およそ会計の世界に足を踏み入れようとする者にとっては、今後は必読の定番書になること必至。専門知識や最新用語の羅列だけで悦に浸っている他の凡百の類書には、本書のインク染みでも煎じて飲ませるべし!
・・・とまあ、会計理論の書籍としては秀逸この上ない訳だが、それ故に、感じずにいられない事がある。果たして『女子大生会計士の事件簿』とのタイアップは必要だったのか? 章末ごとに小説が挿入される構成は、お世辞にも読み易いとは言い難い。章毎ごとに読書の流れが中断されてしまうため、人によっては読んでてイライラしてくること必至。また、本書の章構成と小説の内容が全く噛み合っていない事もイライラに拍車を掛ける。まだ本論がイマイチな内容であったならば、小説とのタイアップで体裁を保つという相乗効果を活用できたものを、なまじ本論も小説も内容が秀逸なだけに、「両雄並び立たず」的な統一感の無さを感じてしまう。例えるなら、世界ランク1位と2位のテニスプレイヤーのペアが必ずしもダブルス世界最強とは限らないようなものか。
とはいえ、本書の「骨太さ」と「分かり易さ」の絶妙な調和はそれでもなお魅力的であり、また小説も読み応えがある事から、五つ星の評価は妥当であると考える。
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