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禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン

禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン

良い / 口コミ件数 : 7


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クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:7 1 2 次ページ
1.  とても良い 是富金蔵さん 書き込み日: 2008年08月05日

非常にイイ 誰もが読んだほうがいいです

この本は2008年のベストワンです。
何よりも市場の現実を捉えています。
私がある投資顧問会社でファンドマネージャーをやっていたとき、上司が効率的市場マニアでした。彼が上司になってから苦労しました(笑)。
市場が効率的なわけないことは、現場でやってるディーラーやファンドマネージャーには当たり前のことですが、セールス上がりの彼にはわからないようで、ベータとか盲信していました。
本書に書いてある通り、経済学は未だに300年前のニュートンの理論ですよ(笑)。
ARCHとかGARCHとか小細工もウンザリです。
現場の世界だけでも、物理学の世界くらいに進歩してほしいものです。
マンデルブルの偉大な研究は、経済学の世界では受け入れられるのは当面難しそうですが、現場の人たちには受け入れられやすいと思います。
ちなみに「金融リスクの理論―経済物理からのアプローチ」の著者J.‐P.ブショーはヘッジファンドを運用しています。
とにかく素晴らしい本です。



2.  とても良い フジキセキさん 書き込み日: 2008年07月12日

フランクラル理論は金融市場を解明する

まずマンデンブローは従来のファウンダメンタル理論を徹底的に否定して、
マルチフランクタル理論こそ金融市場を最も適切に表現できる理論と提唱しています。

それはファウンダメンテル分析は現実の株式相場に通用しない、現実の株式市場は
正規分布(ベル分布)よりもずっと変動が大きい、ランダムウォークを使ったチャートは
現実の株式市場のチャートとは似ても似つかないから。

一方マルチフランクタル・モデルから導き出せるものは市場がどのように動くか
パターンを予測できる。
法則性とは
1・安全な市場はない
2.トラブルは続いて起こる
3・市場には個性がある
4.チャートは人を欺く
5.市場の時間は相対的である

とにかく金融市場では正規分布を信じるな!とくどいほど解説しています。

実は本書の内容は金融市場一辺倒ではなくて、フランクタル理論の元になった
天気予報の話題からアスワンダムはどのくらいの雨量を溜め込むのに必要な容積は?
綿花の変動をフランクタル理論で分析したりと、ありとあらゆる事象を解析しています。
こちらは枝葉の領域ですが、読んでみて実に興味深く読み応えあります。

また最も基本的なフランクタルをフリーハンドで描ける事も説明しています。
科学的に興味のある方はこちらもじっくり読んでみてください。



3.  良い パンダくま子さん 書き込み日: 2008年06月24日

フラクタルは地球を解明できるのか?

難解な概念を数学的説明を省いて分かりやすく書こうとすると、ともすれば「理解している」筆者のみが解って、読者の理解が追いつかないことが多い。本書でも、一時期もてはやされた「金融工学」のベースとなるランダム・ウォーク理論に基づく正規分布モデルを徹底的に批判し、マルチ・フラクタルモデルの概念を、複雑な数式を使わずに説明しようと試みているのだが、初学者には却って肝心のマルチ・フラクタルモデルの構造がわかりづらくなっている。これで不足ならば専門書を読め、ということなのかもしれないが、前段でのブラック・ショールズモデル批判がモデル構造の内容を知らないと感覚的にしか理解できない内容だったのに対比すれば、もう少し著者の所説について詳細の内容紹介があっても良かったと感じる。マルチフラクタルモデルが現実に起きた事象への説明力を有しているとしても、将来に起きることを決定論的に説明することは恐らく難しいのではないか、という漠とした印象が残った。



4.  良い mikeexpoさん 書き込み日: 2008年07月19日

文系には難解だが投資を志す人は読むべき

幾何学権威の数学者による経済・投資を考察する希有な本。
一般人には非常に難解な書であるが、
投資を志す人は読むべきと思う。
なぜなら、これまで正しいと思われていた投資理論が全否定されているからだ。
著者は現在の金融工学は300年前の物理学の考え方でやっているという。だとしたら、現在の投資理論は非常に危険なものと言えないだろうか?



5.  良い ぼんのうさん 書き込み日: 2008年09月01日

メチャメチャ面白い。ただ・・・

著者は、『フラクタルの父』の異名を持つ数学者。

内容は学術的だししかも面白い。名著。

しかし、あまりに平易に書こうとしすぎているために、厳密な議論を端折り過ぎで、
なんとなく触りを把握するには良いが、きちんと理解しようとすると逆にかなりキツい。

特に、ハースト指数の概念については
翻訳上のミスなのか、巻末の注釈だけでは
誤解を与える数式の表現となっている。

カオスと資本市場―資本市場分析の新視点
や長期記憶過程の統計―自己相似な時系列の理論と方法
などを併読すれば、理解が深まると思われる。

煽情的なタイトルは、内容に誤解を招きかねないのが残念。

以上を加味して★がマイナス一点。

効率市場仮説に疑問を感じている人が読めばかなりの発見が得られるだろう。



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