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クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

クリスマスのフロスト (創元推理文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 20


価格 : 987 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:20 1 2 3 4 次ページ
1.  とても良い radio5さん 書き込み日: 2005年10月23日

名訳。

ミステリが好きですが、気が付けば海外の現代作品は殆ど読んでなくて、食わず嫌いは良くないな、と取り敢えず評判の高いこの作品を購入。
これがハマってしまいました。
同時進行、若しくは時間差攻撃のように次々と事件が発生し、刑事がそれらを追いかけていく形態を「モジュラー型警察小説」と呼ぶのだそうで、兎に角これでもかと事件が起きまくり、警察署は慢性的な人手不足。
そこで我らがフロスト警部(とその他)が、仕事中毒≪ワーカホリック≫振りを遺憾なく発揮してその捜査にあたるのですが、活動すればするほど事件はこんがらがって行く様相を。
事件自体は、実は陰惨なものだったりするのですが、フロスト警部のお陰(?)で笑いながらお話は進みます。
大抵、この手のダメ刑事は、何を隠そう本当は凄く切れ者だったりするのですが――。
で、事件がこんがらがるだけこんがらがって、いくらなんでも収拾つかないんじゃないか、と思われたんですが、最後は実に鮮やかな収束を見せてくれます。
この作者さんは脚本家でもあるそうで、ややこしい事この上ない長いお話を、流れるように、しかも一瞬たりとも飽きさせないで持っていくストーリー運びは素晴らしく見事だと思います。はい。
最初っから最後まで実に面白かったです。笑いました。「海外作品を読んでみたいけど…」という人にもお薦め!
お気に召したら続編も是非どうぞ(長くなってます)。



2.  とても良い ぷんちょさん 書き込み日: 2005年10月20日

どう考えても星5つです(でも靴下臭そう)

まず、冷静になって考えると、職場の上司がこんなオッサンだったら毎日が憂鬱でしょうね。ワーカホリックで、不潔で、下品で、人の迷惑顧みない・・・まだまだ言い足らなくなります。頭が良いのか悪いのか、切れ者なのかただの超俗物なのか、勘がいいのか悪いのか、分かりません。とにかくじっとしていない。でも、ちらりと覗かせる優しさや鋭さに目尻が下がる。こんなキャラクターをうみだした作者ウィングフィールドの筆力は相当なものです。ストーリーも小さな事件がいくつも絡み合って混沌としているようですが、読者としては混乱しない。少なくとも作者は凄腕ですね。現在までフロスト・シリーズは3冊出ていますが、すべて残りページ数の減り具合が気になる作品ばかりです。書店にいくと、フロストの最新作が出ていないかを必ずチェックしています。



3.  とても良い ピエロさん 書き込み日: 2006年01月25日

ハチャメチャぶりにもう夢中

町中が賑やかにざわついているクリスマス近く、ロンドンから離れた田舎町デントンの警察署では失踪した少女の捜索や銀行強盗未遂などなど事件が次々と起きて、そんな賑やかさには関係なく大忙し。署内きっての切れ者と評判のアレン警部は捜査中に病気で倒れ、その全責任はフロスト警部の上へとまわってくる。このフロスト、下品で毒舌家、警察署長の小言も尻目に、事件へと猛然と立ち向かっていくが・・・。
下品で毒舌な警察官というとジョイス・ポーターのドーヴァー警部が有名ですが、こちらのジャック・フロストもなかなかのもの。だらしなくてヘマばかり、そのヘマをなんとかごまかそうと必死になる、近くにいたら迷惑この上ないはずなのに、なぜか憎めない男。このフロスト警部と部下の若い刑事や出世欲の強い署長ら警察署の同僚らと共に次々起きる事件の調査にあたる警察小説の秀作です。
かなりの厚さなのですが、フロスト警部のハチャメチャぶりにもう夢中、あまり気にならず、というよりはもっともっと長く読んでいたいと思うほど、シリーズ次作を読むのが楽しみです。



4.  とても良い yyokomichiさん 書き込み日: 2002年05月01日

休日の最高の過ごし方

犯罪小説には、グロテスクな想像、痛みを感じる情景、苦い人生などの仮想苦痛というのが伴い、それも一つの非日常であっていいのだが、フロストシリーズはちょっと、いや大いに違う。 残酷な犯罪がこれでもかと起こるのに読後の心の温かさは何だろう? 心の晴れやかさは物理的なスケールより精神的なスケールだとあらためて教えられるのがこのフロスト警部。 下品なオヤジギャグの炸裂と言う評が多いが、極限の状態でもなお冗談がいえる人間のスケールに乾杯。他の登場人物の心の描き方も人間味あふれ、読む関心は犯人探しよりむしろ描かれる人間性に移る。クリスマスフロストは、フロストシリーズにのめりこむ最初の本として打ち上げ花火のような傑作。 休日の過ごし方として最高の時間がすごせるはず。



5.  とても良い かずろうさん 書き込み日: 2008年12月31日

不敵なユーモア

フロスト・シリーズの1作目。
下品でワカーホリックなフロスト警部が主人公。

ロンドンから70マイルの田舎町のデントンでは、クリスマスだというのに様々な事件が立て続けに起きる。
フロストをはじめとする、個性あふれるキャラクターが奮闘する5日間。
530ページの分厚さもなんのその、少女の失踪から始まって次から次に巻き起こる難事件にいつの間にか引き込まれてます。

友人に薦められたうえ、人気作とのことで、最初は前評判惑わされないよう、
逆に警戒して読み始めたんですが、ものの見事にはまりました。
これは、面白い。
最後の方は、もうページがついえていくのが寂しくなったほど。

小説としては本書がデビュー作とは思えないほど、
たくみに話が組み立てられて謎がわかっていく過程はかなり気持ちいいです。



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