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価格 : 945 円
ホームズ物のパスティーシュの中では群を抜く上手さ(まるで本物)の作者がホームズとワトソンの二人の友情を描いている。 今までの研究物に比べ、ワトソン博士の存在の大きさを認めてる。個人的にはこの見方に賛成。 ホームズはワトソンという唯一無二の親友がいたから、あれだけ活躍できたのだと思う。 もしワトソンがいなかったら、コカイン中毒になり、うっぷんを晴らす相手もおらず、からかう相手もいなかった。 そんな孤独な状態でホームズは活躍できただろうか? やはりこの二人は抜群のコンビなんですね。
ホームズの伝記としては、W・S・ベアリング・グールドによる『シャーロック・ホームズ〜ガス燈に浮かぶその生涯』(河出文庫)がありますが、創作による補填が多く好きになれませんでした。
こちらはホームズ贋作譚で評判の高いジューン・トムスンの研究書。ホームズとワトスンの関係性に焦点を絞り、二人の友情の歴史を描き出しています。
いわゆるホームズ研究書なんだけど、事件の日付や物語の矛盾の研究などよりも、ホームズとワトスンのキャラクターや関係性に重点を置いて深く切り込んでおり、読むうちに二人の架空の人物が生き生きと頭に浮かび上がってくるようで、読み物としても非常に優れていた。作者はホームズのパスティーシュとして最高傑作と呼ばれる「シャーロック・ホームズの秘密ファイル」なども書いている。