とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 2,310 円
筑摩書房も参加した出版社4社の共同企画「書物復権2006」における投票上位書籍に選ばれ、 晴れて2006年9月中旬再販されることが正式に決定しましたね。かねがね映画ファン 必携の良書と思っていましたのに絶版状態となっていた事を勿体無く思って いたのでこれは本当に素晴らしい出版社の判断だったと思います。 文体は時にアフォリズムのように散文的に、情熱的に。ブレッソン14番目の作品と呼んでも 差し支えないほど、多くの示唆や驚きに満ちていると思います。映画製作現場において発生する 日々の労苦や理不尽さ、また時に起こる奇跡、自らの目指す理想をブレッソン本人独特の言い回し で非常に率直に吐露しており、これを読んだ方の中から「シネマトグラフ」の後継者を 自認する人が1人でも現われてくれることを思わず願わずにはいられません。
フレッソンの映画の奇跡のように、彼の「シネマトグラフ覚書」は平易な言葉で映像と「見ること」の差異を短い言葉で言い表してもれがない。個人的なうらみなどがチラとかいま見えるのがご愛敬だが、それもまた映画が集団で作る故のおもしろさか。これから映画を作りたい人やプロにお勧め。手放せない。