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自分を知るための哲学入門 (ちくま学芸文庫)

自分を知るための哲学入門 (ちくま学芸文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 13


価格 : 777 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:13 1 2 3 次ページ
1.  とても良い ライヒさん 書き込み日: 2004年01月09日

みんなが楽しめる哲学書

初期ギリシャ哲学から始まり、
哲学は何を問題にしているのか、
という本流から脱線することなく
現代哲学まで運んでくれましたので、
頭を悩ます事なく読み理解することができました。

私は哲学の大まかな歴史が知りたいと思って購入し、
その点にも満足できましたが、
本書の特徴は簡潔にまとめられた哲学の歴史ともう1つ、
作者の体験談に交えて、

社会と自分の関わり方の1つの形を
教えてくれる事にあると思います。

ですので、哲学に興味の有る方以外にも、
就職を考える学生さん、
社会人になって間もない方などにもお勧めです。



2.  とても良い 教育学部。さん 書き込み日: 2005年10月16日

「生きる」ための、「呼吸する哲学」。

これをよむと、哲学は生きるためにある、ということがよく分かる。哲学者たちの、苦悩、快哉の息づかいが聞こえてくるようだ。
竹田氏の著作はいずれも、学問としての(もっといえば、ガクシャの占有物、知的威嚇物としての)「哲学」とは全く無縁のもの。彼は、「よく生きる」=「哲学する」ことを教えてくれる。いや、彼自身が、今もなお、そういう意味で「哲学しつづけている」のだろう。
いまを生きる若いひとたちにこそ読んでほしい、「自分を生きるための哲学入門」。



3.  とても良い リリーナさん 書き込み日: 2003年05月23日

哲学してみたい

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4.  とても良い vivekatrekさん 書き込み日: 2007年12月20日

ターミナルケアの現場が「現象学」に注目している!

治療の手だてが無いガン患者やエイズ患者に対する終末治療では、スピリチュアルケアの権威である村田久行教授の「傾聴理論」で絶望した心を援助できることが知られている。ホスピス病棟の小澤竹俊医師は、傾聴による共通理解(確信成立)のメカニズムをフッサールの「現象学」に対する竹田青嗣教授の考え方に学んだと述べている。
村田氏は「傾聴」の見本がブッダ釈尊の「阿含経典」等にあることを指摘し、小澤氏は竹田哲学の現象学解釈で傾聴プロセスの解明に役立つとする。「ターミナルケアにおいて、釈尊とフッサール哲学がどのように関わるのだろうか?」という疑問が、本書を読むきっかけであった。
本書は、“哲学の本質(本性)は、まさしく「哲学する」ことにあって、「哲学」を知るところにはない。”ことを分かりやすく述べている。お陰で、小澤氏が竹田氏の「現象学」解釈に注目する理由も了解できた。「主観の間(相互主観的な)の妥当の一致」に導かれることが「傾聴」のプロセスであるからだ。

しかし本書を読んで、それ以上の収穫を得た。釈尊の教法と哲学を比較できたからである。釈尊は「ヴィパッサナー瞑想」によってブッダになったとされる。ヴィパッサナー瞑想は漢訳で「四念処観」とも訳されるが、パーリ経典の内容は正確に漢訳されなかった。四念処とは身念処(身体と呼吸体を瞑想)→受念処(感情を瞑想)→心念処(心を瞑想)→法念処(四聖諦などの法を瞑想)と進む。本書のキーワードを用いると、存在論は身念処観で卒業し、価値判断は受念処観で卒業し、主体論は心念処観で卒業するという対応づけが出来そうである。こうした観点から、現代思想の判りにくさを整理できるかも知れない。



5.  とても良い shomさん 書き込み日: 2008年07月23日

”ドキュメンタリー映画的”哲学入門

非常に内容の濃い一冊(読了までに3-4週間(40-50時間))。
はじめて哲学に触れたが、純粋にとても楽しめ、感動すら覚えた。
実際文章として、終盤にそれを狙いと汲める括り方をしている。
一方で、学術的な観点から、抵抗を感じる専門家の方もおられるだろう。
何か”ドキュメンタリー映画”的な、印象を受けた。

1章で”哲学の魅力”を語り、2章以降”哲学の流れ”を、筆者の見解を交えながら追う。
例を挙げれば、「人はなぜ、醜いものや悪に惹かれてしまうのか」、
「社会の一主体として、人は何をすべきか」に一つの解を与えていた。

気になった点を挙げると、話題確認が冗長に感じるところが何度かあった。
また、1章の”良い読書会を開くコツ”は、完全にテーマとずれていて、自重すべき。
また、筆者は現象学をヒイキにしており、その点で読者を選ぶ。

前知識は全く必要ない。学生から大人まで、広くお勧めできる一冊。



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