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2. とても良い |
うすしおさん |
書き込み日: 2002年08月22日 |
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一粒で二度(以上)美味しい |
解りにくいこと、ややこしいことを、解りにくく、ややこしく書いて当然のような顔をしている(最悪の場合、インテリぶっている)下らない本が多い中、高島俊男の文章は、とにかく解りやすい。 三国時代を記録した多くの文献を紐解けば、そこには多くの矛盾点が現れる。これらを、著者が(網羅はしていないが)一つ一つ吟味して著者なりの結論を導き出す。歴史の研究家という一部の専門家が行う複雑な内容であるはずだが、そこは著者の膨大な知識の裏付けと、理路整然とした論理によって、異常に解りやすく書かれ、かつ充分に説得力がある。言葉遣いも平易かつ正確で、読んでいて安心できる。 そんな時代考証だけではなく、ちゃんと三国志に登場する人々の人物像がひしひしと伝わってくる物語性も含んでいる。人物の人となりをしっかりと説明した上で、何故彼はこんな行動をしたのか、ここで彼はどう感じたのか(と推測されるか)、といったことを推論したり推測したりする。 歴史ミステリ的な推理要素とともに、物語としての三国志の迫力と奥深さを感じさせてくれる。一粒で二度(以上)美味しい一冊である。 |
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