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価格 : 1,050 円
「異界」、この言葉に魅力を感じる人は結構いるんじゃなかろうか。何がいるか、何があるかわからない場所。だからこそ想像力が入り込む余地をたくさん残して、そのおかげで色んなイメージを生む。 異界というからには、人間の世界に住んでいるような生き物はいない。いるのは妖怪の類である。 しかし、神話や言い伝えの中にはその異界と何らかの関係を持つような人間がたくさんでてくる。 例えば、空海・安倍清明・弁慶等。 この本はそうした人物を4〜5ページづつ取りあげて、人間が異界に対してどのようなイメージを抱いていたか明らかにしてくれるものである。 巻末には異界用語集というのがついていて親切。 色んな知識が入ってきておもしろいし、読みやすい。 伝説が好きな人は読むべし。
義経、後醍醐天皇、織田信長などの歴史的人物や、土蜘蛛、玉藻前など歌舞伎でおなじみのキャラクターなど、約40名ほど取り上げています。史実だけでなく、想像力の蓄積でうまれた、神話、伝説、昔話をもとに、その人物の新たな一面を発見できます。
異人論の小松和彦、ワールドワイドな視野を持つ民俗学の宮田登、気鋭の思想史家鎌田東二の3人が分担して日本人の心性の世界に分け入った。様々な文献を渉猟し、口伝の世界を博捜し、40種の異人や変化たちの履歴を明らかにしていく。記述は簡にして要、コンパクトだ。巻末の異界用語集も充実、南伸坊のさし絵も楽しい。ただし、当初から偽書の疑いが濃厚だった『東日流外三郡誌』を真書として扱っているという瑕瑾がある。