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思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 49


価格 : 546 円





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1.  とても良い めぐさん 書き込み日: 2004年08月20日

思考を育てる本

入試問題にこの思考の整理学の文章を見つけました。「時の試練とは、時間のもつ風化作用をくぐっているということである。風化作用は言いかえると忘却にほかならない。古典は読者の忘却の層をくぐり抜けたときに生れる。作者自らが古典を創りだすことはできない。」この部分が気になって購入したのですが、初版が20年前だったことを知り、とても驚きました。文章がまったく色褪せておらず、この本自体が、時の試練を越えているように思います。

よいアイデアは、ひらめいた時に書き留めること、そしてそれを一旦頭から外して寝かせること。そして育ってきたアイデアは別の場所に移すということが、著者の具体例と共に書かれていて、実用書として機能する良書だと思います。



2.  とても良い Think!さん 書き込み日: 2004年02月08日

忘却のススメ。

考えること、思考の整理方法について、体系的に書かれた入門書。
最初の「考えを醗酵せよ。寝かせろ」と書かれた章は、
ジェームス・ヤング著「アイデアのつくり方」と全く同じ事を言っている
ので、驚きました。

1986年に書かれた本なので、インターネットに関する記述が無いなど
いささか古い面もありますが、

それでもなお今でも通用する部分が多々あります。

目からウロコだったのは、「忘却する努力をせよ」ということ。
これからは、人間の頭は知識を詰め込む「倉庫」ではなく、
新しいものを創り出す「工場」であるべきだ。

そして、思考の整理という観点から眺めると、
倉庫でいう整理とは、考えをまとめること。

工場でいう整理とは、いらないものを捨てること。
つまり、これからの私たちに求められることは、忘却することだ。

目からウロコでした。今まで詰め込み教育をされており、
知識を得ることが重要だと思っていた私にとって、
「忘れていいよ。いや、忘れなさい」と言われたのは初めてでした。

また、著者はこんなことも言っています。

「話を聞いて、つまらないと思ったことをノートに書きなさい。
 そして、大切なことはノートに書くな。」

どういう意味だと思いますか??かなり逆説的な意味ですが。。。
詳しくは、本文を読んでみてください。
「考える」という本当の意味を示唆してくれる本だと思います。



3.  とても良い 日本団子さん 書き込み日: 2008年04月09日

思考の熟成

頭の中にある何かを「整理する」ということは必ずしも常にそれ自体を見つめておくことではない。いやむしろ「見つめる鍋は煮えない」ということわざにもあるように見つめ続けるからうまくいかない。
この本の前半で著者は「忘れる」ということを大きなテーマに、人間の脳における思考の整理とはいったいいかなるものかということを解いている。
ここでいう忘れるというのは決して完全な忘却ではなく、一度記憶したものを片隅に置いておくこと。つまり一時的な忘却である。
この一時的な忘却を大きく活用するためのインプットの仕方。
そして後半では忘れることによって熟成させた思考をどのようにアウトプットするかが各題4〜6ページの読みやすい形式で書かれている。
そのほかにも思考にかんするさまざまな意見が述べられており、とくにことわざの章は感心してしまった。
読み応え十分な一冊。



4.  とても良い スーダラ親父さん 書き込み日: 2008年03月21日

能動的な思考のためのヒント

二十年以上前、学生の頃に読みました。私が持っているのを知らずに家族が買って来たので、今の視点で読み返してみました。著者は大学教授ですが、思うに、詰め込み暗記型の受験教育による若者の思考能力の硬直化を懸念してこういう本を書いたのではないかと思えます。冒頭のグライダーと飛行機の喩えにそれが見て取れます。それぞれのエッセイは短く読みやすいし、それぞれのタイトルが物事を考える時の方法についてのヒントになっています。多くの人は「寝かせる」ことに注目しているようですが、他にも「発酵」「アナロジー」「捨てる」「触媒」などなど沢山のヒントが隠されています。そしてこれらは「思考」についてだけでなく、「クリエイティブであること」についての普遍的なことでもあります。昔読んだ時のことはほとんど忘れていたので、これは嬉しい再会でした。



5.  とても良い 五島一郎さん 書き込み日: 2001年09月30日

柔軟な頭脳を作るために

どこをとってもわかりやすいのは、外山氏の優れた比喩表現のためであろう。
忘れるための努力や、アイデアのもとを寝かせる・・・など、発想や知的生産のために欠かせないノウハウが書かれている。
初版から何年かたってしまったが、発想で勝負する現代、情報化社会を予測したかのような内容であり、全く色あせていない。



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