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木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

木を見る西洋人 森を見る東洋人思考の違いはいかにして生まれるか

良い / 口コミ件数 : 16


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1.  とても良い 藍箱さん 書き込み日: 2004年11月23日

何が違うのかを知る目安に

英会話だったり、職場であったり、なんどかもやもやとして意図が伝わらなかったり相手の意図がよくわからないことを感じていたときにこの本を見つけました。
東洋と西洋(という言い方自体がたまに疑問ですが)の考え方の違いについてさまざまな実験から違いを明らかにしようとした、非常に読みやすい本でした。
専門的なことはぜんぜんわかりませんが、文化的な背景が大きく違う人たちとやりとりをされる方にはお勧めできる本です。
依存のしすぎに注意は必要でしょうが、相互理解を助けてくれる一冊になると思います。



2.  とても良い Keraraさん 書き込み日: 2004年11月16日

訳も原文もタイトルが見事。ともに、極めて平易な文

素人には大変わかりやすく、対比論の展開が明解でした。東西の思考性向の違いは優劣をつけるべき問題ではなく、両者の歴史的発展経緯の違い(例えば、都市国家形成・自由貿易制と専制君主体制下の農耕的側面など)に根差しているからだという説明(その末裔への心理実験による)は読んでいてわかりやすかった。

西洋(のこども)は、カテゴリー(分類)による語意の習得、増加、即ち名詞をもとにするのに対し、東洋の場合は動詞をもとにするが、そのことが語学的にも、翻訳時にも、あいまいさが現れる、というくだりは興味深かった。英語が15億人の話す言語となったことにも関係あるのではないかと思ったりもした。



3.  とても良い ダチョウ平雅作さん 書き込み日: 2005年07月15日

コンテクストの相違が与える思考と認識の文化学

狩猟民族と農耕民族、米国的と日本的、合理と勘・経験。アジア人と欧米人等との思考と行動との相違について表象したメタファは多い。本書では、違う文化に生きる者は、違うものの見方、考え方をしているのではないかとの問題意識に立ち、文化によって如何に異なっているか、それはまた何故生じるのかを説いた、第一線級の社会心理学者による書である。知的好奇心をくすぐる「人間探求の書」でもあり、「思考と行動における言語」(S.?.ハヤカワ著)とともに、推奨したい一冊である。
人は、知らず知らずのうちに、自らが身を置く社会の慣習を当たり前で唯一の「常識」と捉え、これと異なるものの見方、考え方があることを忘れてしまう。
ニスベットは本書で、東洋人の見え方・考え方は「包括的(ホリスティック)」であり、西洋人のそれは「分析的(アナりスティック)」という。包括的思考は、人や物といった対象を認識し理解するに際して、その対象を取り巻く「場」全体に注意を払い、対象と様々な要素との関係を重視する。他方、分析的思考は、対象そのものの属性に注意を払い、カテゴライズすることによって、対象を理解しようとする。まさに、東洋人は「森全体を見渡す」思考、西洋人は「大木を見つめる」思考様式を有しているのである。本書では、数々の心理実験を用いながら、こうした思考や認知の違いを分かり易く描き出す。
また、重要な点として、本書はそれぞれのどちらが良いといっているのではない。考え方の違う両者がコラボレーションするグローバル社会では、両者の違いを認識し、自己アイデンティティの確立が重要なのだ。
こうした考え方の違いを示す本書の邦題が「西洋対東洋」という二分法にもとづいているのはなんとも皮肉なパラドクスだが、分析的思考故の言葉による理解し易さがある。
すなわち、いずれが正しいかではなく、両者が互いを知り、より発展的な関係づくりがなされることが重要であると、改めて教えてくれるのである。



4.  とても良い alonewolfさん 書き込み日: 2004年07月05日

Hit The Nail on The HEAD

日本人のあまりに的を得ない思考の回りくどさにうんざりし、アメリカ人の思考の単純さにも呆れ、両方を包括した考え方(思考プロセス)が必要だと考えている最中に偶然出会った本であった。

両者のプロセス・特徴を100%ではないにせよ、かなり捉えているので、国際人のみならず、外国人を友人に持つ者、海外旅行者etcは、偏った見方をせずに客観的に受け止めるのであれば非常に良い結果につながるであろう。
英語版もあるので、自分のみならず、周りのものにも薦めてみてはいかがだろうか。

一方通行のコミュニケーションが生み出す結果はマスコミが連日報道する通りである。双方の理解がないうちは、どのような場面であれ、どのような意見であれ、良い結果は得られないであろう。

諸現象、諸事実を包括した見方で論理的に解いていく事が必要であろう。こういった見方が広まってくれれば的確なグローバルスタンダードが誕生し、次元の低い、勘違いや擦違い等も減ってくるであろう。



5.  とても良い 松下重悳さん 書き込み日: 2005年04月30日

西洋人東洋人の考え方の差異を多数の実験で明示

 米人は全世界が米人のルールで動くと確信しているものだが、いやそうでもないらしいと気付いた例外的な心理学者が、西洋人と東洋人の考え方の差異を米人らしく徹底的に調査研究したレポートである。邦訳の表題が秀逸で、まさに結論はこの一言に尽きる。但し私は原書で読んだので表題以外の翻訳の良否は論じられない。
 極めて多数の心理学実験が差異を明示している。国際人なら誰でも経験則として知っている差異が、本書では体系的に理論付けられており、目からウロコが落ちる。ウム、これが西洋人の考え方だ。



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