とても良い / 口コミ件数 : 27件
価格 : 1,260 円
テレビでこの本を知って、早速購入しました。呼んでみて、感動の涙が出ました。なんとも奥の深い、それでいて的確な言葉で人間、人、と言う存在について書いてあり、落ち込んだりした時に読み返そうと思います。難しい言葉が使われているわけではないので、小学生高学年から、中学生、高校生は一度は読んで欲しい本です。
何度読んでも、いや、読めば読むほどに、胸が、目頭が、熱くなります。 司馬さんが、我々すべての大人の気持ちを代弁してくださっている。そんなふうに感じます。 小5の子供のために購入しましたが、当人は感心こそしていますが、いまひとつ本質的なところまでの理解には至っていないようです。「これから先、何度でも読め」と言いました。年齢相応に、感じ方も深くなっていくことでしょう。 さらに特筆すべきは、随所に挿入されている写真の素晴しさ。本文と相まって、感動を増幅してくれます。 「洪庵(こうあん)のたいまつ」併録。 本の体裁は、絵本のような形をとっています。厚い表紙に、中身は光沢のある上質紙。「永久保存版」の本書にはもってこいだと思います。
「21世紀に生きる君たちへ」の表題どおり、そして文章の中にも出てきたが、司馬さんは、遂に見たかった21世紀を見ることができなかった。生前の司馬さんの講演を思い出す。 東アジアでちっぽけな国になっても誇りをもって他の国に迷惑をかけず、できれば世界に貢献し、お金持ちの国ではもうなくなっているかもしれないけど「尊敬される国」になって欲しい。そんな思いを思い出した。読んで涙が出てきた。 「自分に厳しく他人に優しく」「たのもしさ」を持って自律した個人として生きて欲しい。他人の言うまま無批判的に生きるのでなく、その結果を他人に転嫁するのでない生き方をして欲しいという子供たちへの願いに溢れている。「自分の頭で考え、自分の判断によって行動し、その結果起きた事実は自分で引き受ける」近代の自律した市民を自己の中に確立しなければ、戦争を起した日本人と同じ過ちを犯すのだという事を、生前繰り返し話されていたことを思い出す。 緒方洪庵の「利を求めず、名を捨てよ」という精神は、司馬さんがよくあげられていた幕末の熊本の宮崎兄弟の「世のために尽くせ、人のために尽くせ、そのために死ね」の言葉や吉田松陰の「私は大事を為したい」という言葉を思い出した。 「利よりも義(正義)」といった美しい日本の美徳について、まだまだ司馬さんに生きて方って欲しかった。 今年2月12日の命日で死後11年になる。 司馬さんの心や願いは一体、しっかり21世紀に生きる我々日本人の心に生きているのか? そう思うと申し訳ない気持ちで悲しくなった。 お亡くなりになった1996年から11年後の今が、そのときより、いい日本になったととてもでないけれど言えないから。 できるだけ子供たちにも、多くの大人にも読んで欲しい。 司馬さんの渾身の我々への簡易簡潔ながら心のこもった「日本人みんなへ宛てたかけがえのない遺書」であるのだから。
平易な、選び抜かれた言葉の響きそのものを、まず楽しむことができます。読み進む度に、意識を一つ高いところへ持って行かされているように思うのは、視野を広げて視点を変えて、大らかになれというメッセージにあふれているからだと思います。
この書は小学生にむけて綴られた書ですが、万人にたいする暖かなものです。 わかりやすい言葉、短い文書なので、10分もあれば読めます。 すぐ出来上がった書のように思っていましたが、 実際は「長編小説を書くほどのエネルギーがいりました」(司馬さん談)。 推敲に推敲を重ねたようです。 私が印象にのこったメッセージは、 「 君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。 ― 自分にきびしく、相手にやさしく。という自己を。 そして、すなおでかしこい自己を 」