とても良い / 口コミ件数 : 61件
価格 : 560 円
1リットルの涙は私がまだ学生だった10年以上前に 推薦図書として学校に置かれており、深く心に残っていたので 最近になってドラマ化されたことは衝撃でした。 ドラマでは”恋愛”という内容が含まれていますが 本書を読んでみると亜矢さんは発病後「わたし結婚できるの?」と 主治医に聞いているところがあります。 そして主治医は「できない」と言ったのです。 亜矢さんは年頃の女性でもあり、女性として夢や希望を考えると その言葉を聞いどんなに辛い思いをしたのかを考えると察するにもあまりがあります。 このやり取りが10年以上前読んだ話ですがいまだに心に残っています。 ドラマを通してこのお話を知った方には ぜひ本書を読んでいただきたいと思いました。 ドラマ以上に本当の亜矢さんの力強い生き方、しなやかさに 励まされ、強い影響を受けると思います。
この本を読んで、 平凡な日常ながらも、いま自分が生きていることを大事にしたいと思った。 この本の内容は、 「脊髄小脳変性症」という病に冒された亜也ちゃんと言う1人の少女が、 発病から病により字がかけなくなるまでに彼女自らの力で書いた日記を、 彼女の母がまとめたものである。 終盤にさしかかり、 序盤では普通の女の子であった亜也ちゃんが、 だんだんと病に冒され、 心と体をすり減らしながらも、 生きることを必死に選択していく姿に胸を打たれる。 世間へのグチも自分自身への悔しさも。 1人の少女が必死に生きる様をリアルに記録されていて、 誇張されたヒューマンドラマとは違った現実を心に訴えてくれた。 そして、 この本を亜也ちゃんが生きている間に出版したお母さんを凄いと思った。 亜也ちゃんはいつも「誰かの役に立ちたい」と考え、間逆の現実に苦しんでいた。 この本はベストセラーになったように、確実に何人もの人間を救っている本だと思う。 彼女が生きている間に、この本で彼女の夢を叶えてあげた母の力を尊敬する。 そして、今生きていることに感謝する。
本来ならこれから楽しい事がたくさん待っているはずだった15歳。将来の事や今しなければならない事をしっかりと見極め、勉学にも励んでいた。なのになぜ、病気は亜也さんを選んでしまったのか。。。命を粗末にする人や、犯罪を犯し人に迷惑ばかりかける人も居るというのに。意識はハッキリしていて物事を考える事は出来るのに、体がいう事をきかないだなんてどんなにつらい事だろう…。たくさん泣きながらも、腐ったりせず前向きに自分の出来る事をやろうという姿勢には感動させられました。母・潮香さんによる手記「いのちのハードル」もあわせて読む事を是非オススメします!(この本を読んでやるせない気持ちになった方は特に!)
毎日くだらなく時間をつぶしながら、何かしらに不満を持ちながら生きている自分が心から恥ずかしくなった。 歩け、立て、自分の好きな時間に、好きなように、好きな場所に行けるこの当たり前の自由…。 亜矢ちゃんのように、私よりずっとがんばりやさんで、ずっと賢くて、人に役に立ちたいと、殊勝な思いを抱いていた少女が、そんな当たり前の自由を奪われたこと。 その当たり前の自由が、どれほど尊いか、ということ。 私は忘れていた。 亜矢ちゃんの日記は、私にはあまりにも痛く、そして綺麗だ。そこには真っ直ぐに澄んでいる亜矢ちゃんの意思がある。後半にいくにつれ、痛さは増す。字も判別できないくらいに揺れ、亜矢ちゃんの精神を表すように細く震えている。 それでも、そこに見え隠れする亜矢ちゃんの人柄は変わらない。揺ぎ無く太い。 「人の役に立ちたい」日記の各所から、亜矢ちゃんのか細い声が聞こえてくるようだ。亜矢ちゃんの苦悩の源泉はそこから発していること。 くだらない不満を、ぐちぐち言っている自分がいやになる。自分以外の人間に対して、いつからか優しさを持てなくなった自分が泣きたいほどいやになる。 感謝の気持ち。人は一人では生きられないのだということ。亜矢ちゃんはもう一度思い出させてくれた。 不自由な病床で、心無い人から何度も嫌な思いをさせられながら、こんなにきれいなことばを綴り続けた可愛い少女がいること。私は知ることができてよかった。亜矢ちゃんは私と同じ、文学少女だったんだね。司書になりたいと思っていたんだね。変な共通点がまた私の胸を締め付ける。 私は明日から、すこし生き方がちがうかもしれない そんな風に思わせられる、大きな大きな一冊
この作品の原作初版が刊行されたのは、既に20年近く前、私が小学生の頃の話です。脊髄小脳変性症という難病を患い25歳で夭折した著者の亜也さんは愛知県の方で、東海地区ローカルニュースなどで大きく取り上げられたので、岐阜県在住の私達の間でも大変な話題になり、私も読んで涙しました。その後全国でベストセラーとなり、彼女の死後も語りつづけられ、昨年待望の映画化が実現、現在各地で上映中と聞きます(残念ながらまだ映画を観に行けてませんが)。亜也さんの文章は、初めから人に読んでもらう事を前提にしたものではなく、普通の言葉で、特に会話部分は三河地方の女の子の普通の話し言葉で綴られ、とても生き生きとして親しみやすく、自然に彼女の気持ちに同化していけます(東海地区に縁のない人には多少分り辛い言い回しもありますが)。本当はとても重く辛い内容で、実際亜也さんの病状が進行するにつれ文章は短くなり、ほとんど判読不能な文字をお母様が読み取ってまとめられたそうです。とても切ない作品なのに、なぜか後に残る清々しさ…それはきっと亜也さんの生き様そのものなのでしょう。文庫化によって、より多くの人がこの作品を読むことになるであろうことは、とても素晴らしい事です。でも文庫版追記とか、解説とかはないので、既に本を持っている人はわざわざ買うまでもないか、と思いました。とまれ、未読の人はぜひ読んでください!