良い / 口コミ件数 : 35件
価格 : 1,575 円
人間の直感、理屈を越えた直感的な何か、について考え、研究した本です。 第4章「瞬時の判断力」の章にはアメリカでのインプロシアターの例もあげられており、インプロシアターとそのトレーニングに注目した筆者は、即興芝居が行き当たりばったりでも無秩序でもなく、「重圧にさらされた動きの速い状況で、瞬時の認知によっていかに正しい判断を下せるかどうかは、訓練とルールとリハーサルで決まる」と書いています。 私たちが無意識に行っている、「考える以前の瞬間の判断」「直感」といったものに興味がある方に参考になる一冊だと思います。
原題を"Blink"という本書、邦題が『第1感』ですが、私は「一瞥力」ってことか、と感じました。 いろいろ考えて結論を出すよりも、最初に感じた「なんとなく」のほうが本質を突いてて正しい判断であることが多い。こういう経験はみんなあるでしょ。本書は、それを理詰めで検証し、自信を持って「最初のなんとなく」で決断できるようにトレーニングできる本です。とても実用的な心理学の本。 具体的なエピソードをつらねながら、人間の感覚・認知メカニズムがどうなっているか、教えてくれます。エピソードはビジネス場面に即したものが多く非常に面白い。 「古代ギリシア彫刻が売りに出されたけど、これは贋作なのか真作なのか」 「何気ない夫婦の会話から、将来離婚するかどうかがわかる」 「本人を面接するよりも、部屋を見せてもらうほうが性格がわかる」 「“黒人=悪・不穏”といった無意識の偏見を克服するには」 「顧客満足度が高く成績の良い自動車セールスマンと、並みのセールスマンの大きな違い」 「米軍大演習で、ハイテクで武装した正規軍が、フセインもどきのならず者軍に敗れたのはなぜか」…… 私の個人的な経験ですが、仕事がデキる人はみんな決断が早い。「今夜一晩考えさせてよ」と言う人は、例外なくダメ。本書を読むと、その理由がはっきりとわかります。そしてあなたも、勇気を持って正しい即断即決ができるようになります。 本書はとても実用的で、ビジネスにすぐに役立つ、何より面白い、大変満足度の高い本でした。
「直感」とか「勘」についての本である。 「あの人は勘がいい」などとよく言うが、そもそも「勘」とは何なのか、 いったいなぜ当たるのか? 本書はそうした疑問に、あるいは今までは疑問にすら思わなかったことに、 気持ちよく答えをくれる。 豊富な事例にはことごとく発見と驚きがあり、読み終えたあとは 自分を取り巻く世界が以前とは違うもののように思えた。 知的な刺激にあふれた、全く新しいタイプのスリリングなノンフィクションだ。
読んでみて、う〜ん、人間って、こんなに無意識に支配されているのか〜、と、少し怖くもなった。 でも、「じゃあ、どうしたらいいのか?」というところまで、ちゃんと書いてあるので、救いがないわけではない。 そこが、本書のよいところかな、と感じた。 特に印象に残ったのは、第6章の「心を読む力」。 極限状況に陥った警官たちが、善良な市民を4人がかりで41発も発砲して殺してしまった事件が、どのようにして起きたのか、とか。 自閉症の人が映画を観ている時の目線の動きが、自閉症ではない人とはどのように違うか、とか。 また、第5章「プロの勘と大衆の反応」も、非常に参考になる内容。 市場調査って、必ずしも当てにならないんだな〜、ということがよく分かった。 第3章「見た目の罠」も、ちょっとびっくり。 というのは、恥ずかしながら、自分が実は無意識的な先入観に支配されていたことに気づいたから。 全体に、とても興味深い逸話が満載で、飽きずに読了できてしまった。 示唆に富んだ、ある種、刺激的な一冊。
人間はロジックで理解するよりも多くのものを、直感で感じることが出来る。それは対象が複雑なものであれば余計に正しいというのが本書で伝えていることです。 これはこれで大いに納得したのですが、後半で著者が言う、「心の動きが表情に表れる。そして、反対に表情をコントロールすることで心の動きも制御出来る」という部分にはさらに納得です。