とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 3,255 円
「女性の就業」と「教育」という、何となく語られることが多い世界を、数値を切り口にして見直した本です。 女性の社会進出が進みつつあると言われながら、結局メディアの報道から「現状」を認識している方が大半だと思います(私もそうですが)。それでは「実態」はどうなのか。同様に教育は誰もが身近に経験していることだけに、感覚で語られがちだと思います。しかし、自分が経験したことが必ずしも普遍化できるとは限らない訳で、実は自分の経験が稀な例であることも十分に考えられます。「女性の就業」と「教育」、これからの私たちの社会のあり方を決めていく上で大切な問題ですが、それを考えるには客観的な事実に基づく共通の土台がなければ、話が進まないでしょう。この本では、母集団に制約があるとは言え、収集したアンケート結果に基づき、「女性の就業」や「教育」の現状の把握を試みています。学術論文という性格上、筆者の想像は極力抑えられているため、奇抜な発想やアイデアが登場するものではありません。しかし、自分がこうだろうと考えていたことが裏付けられたり、実は違っていたり、発見も覆いと思います。巻末の先行研究の紹介も役に立ちます。
日本の社会が所得において2層化してきてる、ことはかなり広がりつつある社会通念ですが、こどもの教育も2層化している・・・かも。主に、「母親」の就業(正社員かパートか専業主婦)や、学歴などが、こどもの教育選択に反映されるか否かが統計的分析で(ちょっとデータが少ないですが)書かれた本です。「負け犬」「勝ち犬」ならぬ、「負け母」「勝ち母」の予感です。