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おぞましい二人

おぞましい二人

とても良い / 口コミ件数 : 9


価格 : 1,050 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:9 1 2 次ページ
1.  とても良い シャンピオンさん 書き込み日: 2007年01月26日

おぞましい二人

 この作品は、かのエドワード・ゴーリー氏が、イギリスで実際に起きた子供殺しの夫婦の殺人事件を、基に絵本化したものです。
 ゴーリーのインタビュー集「どんどん変に・・・」にもでてきますが、この作品は、ゴーリー自身がたった一つ、絶対に書かなければならなかった本、と言っています。
 ゴーリーは彼自身のどんなに残酷な作品も、本当に怖いものとは呼びたくないと言っていて、本当にホラー並の絵本を書くことは、この作品を除いてはなかったと、言っています。

 つまり彼にとって「The Loathsome Couple」は、特別な作品であったということですね。
 細かい場面(足首の太いところや、朝食の場面や、鼠を投げられる場面)が、とてもよく出来ていたと思います。
 意見は人によってぱったり分かれそうですが、まず読んでみてください。



2.  とても良い 重metalさん 書き込み日: 2006年01月13日

タイトルどおり

おぞましい二人について書かれた絵本だ。
それぞれ不幸を背負って生きてきた男女が結婚し、殺人を犯す。どこにも救いのない話だし、読者の共感を呼ぶとも思えない(同情をする人はいるかもしれないが)。しかし、読書という経験が、自分と向き合うことであるなら、これほど自分の心の深淵を覗かせてくれる本は他には殆どない。しかも小説なら何百・何千ページをかけてそれを達成するところを、これだけの薄いページでやってのけるのだから素晴らしい。
ゴーリーは、ゴスな雰囲気ものとして受け入れられている感もあるが、決してそんな表面的な作家ではない。



3.  とても良い 橘さん 書き込み日: 2007年05月06日

「どうにもならないこともあるんだ」を伝える作品

 作品の内容はタイトルの通りおぞましいものでした。でもそれだけでなく、そのおぞましさの中にある悲しみとかどうすることもできない、いやできなかった二人の一生見せつけられた感じがします。特に、彼女が壁のシミを舐めているシーンはぞっとしました。
 ゴーリーの作品は、簡潔な文章で表現している点もいいが、絵の表現力は本当にすごいと思います。あの絵には、全てが詰まっているのでそれだけで事足りてしまう、だからあの文章でいいんだと感じました。



4.  とても良い ホムサの弟さん 書き込み日: 2005年08月14日

絵が怖い

久々に衝撃を受けた。なんの救いもない結末に・・・柘植義春の「無能の人」のような線描の絵、登場人物の頬のこけ方・・薄ら笑い・それが絵本で表現されるなんて・・・かつてない衝撃、頭の中混乱しちゃいました。この本の味わいどころはそこだ。柘植義春が挿絵を書いた フランツ・カフカ・文の絵本・・・・ありえない、ありえないそんなの。そのタッグは斬新すぎる。ああーでもいいなあ、久々にはまっちゃいそうだなあ。まだまだいっぱいあるから、これからしばらく浸ろう。



5.  とても良い どろんさん 書き込み日: 2007年04月11日

子供に見せてはいけない

ゴーリーさんは薄ら寒いメニューを何度も考えたそうです。
この話には、その薄ら寒さが全体に漂っています。そして、救われない話。
殺人の部分に目が行きがちですが、これはほかの事も言っていると思います。
2人の寂しい人生と、その過程の話。殺人はそこの過程でしかない。
絵本ですのでとても薄いのですが、その中にとても深いメッセージがこめられている、と思ってしまうのです。
私は経験が足りないのか、その中身はまだ分かりません。
とても魅力のある絵本ですが、子供に見せる本ではありませんね。
大人の絵本、子供には重すぎます。



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