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ウエスト・ウイング

ウエスト・ウイング

とても良い / 口コミ件数 : 13


価格 : 1,050 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:13 1 2 3 次ページ
1.  とても良い さん 書き込み日: 2003年01月29日

ウエスト・ウイングの迷路

子どもの頃、とても恐かったもの。夜のトイレ、無口な隣のおじさん、祖母の死、暗い階段を登る夢、人の顔に見える天井のシミ。この本のページをめくりながら忘れ去っていたはずの幼い記憶をずいぶん思い出した。恐いけれど見ずにはいられない。このモノクロームの絵だけの世界は記憶のひだを刺激するのみならず、読む人の想像力が許す限りどこまでも深くさまよえる。大人のための魅力的で恐い本です。



2.  とても良い さん 書き込み日: 2003年03月17日

何が・・・

この絵本を見て、何が想像できるでしょうか。夜一人で部屋にいる時、ふと顔を上げるとこの本が目につきます。そして手にとってしまう。何故か読んでしまう。本が呼んでいるのか、私が求めているのか。ゴーリーの本は依存性の高い本ばかりですが、この本はその中でも最高の物だと思います。



3.  とても良い 志萬さん 書き込み日: 2007年02月21日

せりあがる不安

何度も読み返すうちに、
ああ誰かお願いこの状況を説明して!!!と叫び出しそうになる。

ドアの向こう側のドアの向こう側のドア…
何かあるのでは…と勘繰ってしまう模様の絨毯・絵画・ツボ。
倒れている男は、死んでいるのか生きているのか…
水が半分まで溜まった部屋のようにも見えるし、からっぽの部屋にも見える部屋。
何でここにコレがあってアレがないのか。

暗がりが、すきまが、男が、女が、子供が、ドアが、部屋が、建物が、
全てが意味を持つようで、まったく意味を持たないようで。


とにかく怖いです。
言いようのない不安は、見れば分るはず。



4.  とても良い fumizoさん 書き込み日: 2002年11月25日

どこの西棟なんだろう

『敬虔な幼子』からわずか2ヶ月のうれしい新刊です。嫌いな人は大嫌いだと思いますが、私は彼の作品に惹かれてやみません。『うろんな客』に代表される柴田元幸氏の名翻訳は今回ありません。言葉は一つもないのです。与えられるのはタイトルである“ウエスト・ウイング”のみ。いったいどこなのか? 何が描かれているのか? 全ては見るものの想像力にゆだねられてしまう、ある意味途方もなく怖い作品です。



5.  とても良い さん 書き込み日: 2002年12月08日

不動産にまつわる怖い話を熟知した男のため息のような怖さ

まったく文章のない絵だけの本。「すべてが見る者の想像力にゆだねられてしまうとほうもなく怖い作品」だそうです。確かにとほーもなく怖いですねぇ。この「家」という空間におこる、幽霊騒動も殺人もなにもかにもが家庭の恐怖というか、人間が生み出す人間関係の憎悪を象徴しているようで怖いです。怖い怖い。きっと、僕が家庭の事で不幸に陥ったら、ちょっとこの絵本を思い出してしまうでしょう。なんか、不動産にまつわる怖い話を熟知した男のため息のような怖さがありました。ところで今回は「エドマンド・ウィルソン」に捧げられているけれど、きっと彼は家でも建てるんでしょうか。



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