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価格 : 1,680 円
グラフを元にどのような惨劇が起きたかを第二章で紹介しているのが一番興味深く、かつ実践的だった。後半に進むにつれ、ひどいグラフばかりを見続ける事によるモチベーションの低下が激しくなる。読む時には、第二章の事例から読むのではなく、第三章あたりから読み始めて、飽きたら第二章を読むと良いと思う。
まえがきによれば、「本書は、数字を図表化する方法についてのもの。その目的は、人々を 説得し、感心させ、あるいは混乱させることだ。……あからさまな嘘をつかずに、できるだけ ねらいどおりに相手を誤解させる図表づくりのテクニックを明かす。……どうせやるなら、 データをはぐらかしたりねじまげたりする方法を巧妙にブレンドし、うまく人を操りたい」。 そうして紹介されるのは、メディアや研究機関で実際に用いられた膨大な数に上るグラフ。 筆者自身が語る目的と反しはするが、グラフを利用した欺き方のマニュアルというよりは、 グラフに騙されないための実践的リテラシー集と言った方がいいように思う。 そして、グラフへの細工や意図的極まるサンプリング、論理的に破綻した、それでいて一見 もっともらしい論証等の実例を紹介した本というのは、既に大量に出回っているわけで、 ではそれらと比較してこの本のメリットは、と考えてみると、正直なところ、あまりない。 書き手もイギリスのコンサルタント、最先端の人間工学研究に則った「騙しのテクニック」が 披露されているわけでもない。 別にデタラメだらけで、使い物にならないといった趣のものではないので、この手の本に あまりなじみのない方が読まれてみる分には良いのではなかろうか。
このようにグラフを描くと誤解しやすいですよ、と反面教師を 揃えた一冊。訳者が主張する「語るな、見せよ」の時代なだけ に、わかったつもりにさせるグラフを安易に使うと危険なこと が分かります。こりゃないよと笑いつつ、自分の作ったグラフ を見返してみましょう。 とはいえ、グラフの被害者に「誤解した!」と訴えられること があまりないので、周りに批判的なお友達が欲しいものです。 本書のように笑えるフィードバックがあれば訂正もしやすいし。
この本は、グラフの描き方によって読み手に誤解を与えるので、注意書きみたいな本である。コンサルタント(著者もそうだが)に騙されないための本と言ってもいいかもしれない。逆にいえば、グラフでだます方法でもある。 しかしながら、母集団云々の話が出てくるが、統計の話なのかグラフの話なのか微妙な点がそこかしこにある。 基本的には数字が嫌いな人のための警告書みたいなもんであるが、「統計でうそをつく法」を読んだほうがためになる。