 |
2. とても良い |
うぢ坊さん |
書き込み日: 2003年10月21日 |
|
 |
エクスタシー。 |
'65年に執筆された澁澤龍彦の名著です。 この本を読んで一番驚いたのは「幸福は快楽ではない」という言葉です。 なるほど説明されると納得なのだが、実に盲点を突いた言葉だと思う。 同時にそれはこの本がどれだけ深く快楽を探求した本であるのかの証明かも知れな い。 読み進んでいくと、快楽の定義に始まり、快楽の種類、そして快楽の実践と、息をつ く間も無く、 引き込まれていくだけだった。特に「快楽主義の巨人たち」の章での具体例の数々に は笑えました。 奇人たちの快楽人生は本当に素晴らしい。 全体を通して、作者自身も「快楽主義者なのでは?」ということを強く感じます。 彼は結論として「快楽とは発見である」と述べておりますが、こういった本の中で紹 介している「おもしろ人間」を発見し、楽しんでいる作者こそが、まさに真の快楽主 義者です。 フロイトは「ユーモアとは快楽の源泉である」と言っておりましたが、 作者の文章を見ると、やはりユーモアを強く含んでいる。 だからこんなにも読者に快感を与えてくれるのでしょう。 本当にこんな名著を発見できたことは僕の快楽の一つです。 |
 |
|
|