本・雑誌 坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)の口コミを検索

トップ本・雑誌その他坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
を 商品名

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 99


価格 : 670 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:99 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次ページ
1.  とても良い 考える犬さん 書き込み日: 2006年10月07日

ある朝

 ある朝のことだった。通勤電車の中で中年のサラリーマン風の人が熱心に古びたハードカバーの本を読んでいた。カバーもせずに読んでおり、何を読んでいるのかなと覗き込んでしまった。それがこの本であった。司馬遼太郎の著作で評価の高いことも知っていたが、かなりの長編であるし、最近は歴史小説もあまり読んでいないこともあって、正直どうかなと思っていたがどうしたわけか読み始めてしまっていた。
 新しい時代「明治」に生きる、好古、真之、子規ら松山出身の彼らの成長を読み進めるうちにいつの間にか引き込まれてしまった。新しい日本を作っていこう、国を良くしていこう、そのために自分自身で何を成し遂げようか、そういった驚くほど前向きで壮大な志しをそれぞれが持ち自分の道を進む。現代ではなんとなく抱き難い、そういった真っ直ぐな目標や夢を持ち、そのための努力をし、前に進んでいく。そんな姿に、「歴史小説」であるにもかかわらず、「オレもがんばろう!」という気にさせられてしまう。
 この兄弟が特別な才能をもった特別な人間なのか?決してそうではなさそうである。著者のあとがきにもあるように、”かれらがいなければいないで、この時代の他の平均的時代人がその席をうずめていたにちがいない。”
 長いこと時間をかけて全8巻を読み終えて、ようやく著者のあとがきを読んだとき、「坂の上の雲」という最高に素敵な題名をつけた司馬遼太郎にありがとうを言いたい気持ちになった。



2.  とても良い 熱血バンカーさん 書き込み日: 2005年08月05日

胸が熱くなります。久々の感覚!

1973年生まれの私は、当然父でさえも戦争を知りません。

この本は、職場の支店長が強烈にすすめておられたので、思い切って読み始めました。感想は、、、『支店長!ありがとう!!!』です。聞いてみると、周囲には読んだ人がとても多かった。今更ながらではあるが、でも、出会えて本当によかった。

日本人の純粋さ、まっすぐさに強烈に感動しました。

現代に生きる私たち日本人の中にも、いまだ武士の魂というものが脈々と行き続けているのでしょうか?

愚直な、現代では信じがたいほど鈍臭く真っ直ぐすぎる主人公達に新鮮な感動を覚えました。引き込まれていくのであっと言う間に読み終わることができました。もっともっと若い人たちにもどんどん読んでいただきたい。

私自身、決して戦争を肯定するものでも、帝国主義を肯定するものでもありません。ただただこの時代の人たちの生き様を目に焼き付けて欲しいと強く感じました。

今は、これを読むのが楽しみです。素晴らしい作品です。



3.  とても良い フリーランスSEさん 書き込み日: 2008年04月06日

世界の日本にした男達の生き方

 日本がロシアに勝ったなんて、恥ずかしながら知らなかったです。
 秋山兄弟を主として、いろんな登場人物が出てきます。その中でも児玉源太郎が特に好きです。世界の3大提督である鹿児島の東郷平八郎も出てきます。
 秋山真之「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」
 児玉源太郎「諸君は昨日の専門家であるかもしれん。しかし明日の専門家ではない」
 203高地の占領、バルチック艦隊に完全勝利する描写が血沸き肉踊るシーンです。(戦争を賞賛してはいけませんが)
 この本は経営者が選ぶ本、第1位にもなっています。全くその通りだと思います。今まで読んだ小説の中で一番です。
 NHKで平成21年に放送予定なので、楽しみです。



4.  とても良い さん 書き込み日: 2000年11月18日

明治に生きた最後の武士達

明治という時代は一体どういう時代であったのか?を多角的、多視点的に捉えた、司馬 遼太郎渾身の一大歴史巨編。

明治維新後、急激な速度で近代国家となりつつあった日本。しかし、日清戦争後の講和条約で世界の大国ロシアに日本領土を脅かされ、日本は国の未来、日本人の意地をかけてロシアと戦争をする。その勝ち目のない戦争で日本を鮮やかな勝利へと導いた、無名の男達の群像を描いた長編歴史小説。

日本陸軍騎兵隊隊長でロシアの世界最強と言われたコサック部隊を破った伊予松山生まれの「古武士」こと秋山 好古。

その弟で日本海軍第一艦隊の副参謀で、日本海海戦で勝利を収めた秋山 真之。同じく伊予松山出身の日本歌壇界、文学界、そして、俳句界に大きな足跡を残した夭折の文学人、正岡 子!規の三人を主人公にし、明治天皇に殉死した乃木 希典、日本と大国イギリスの間で日英同盟を締結させた外務大臣、小村 寿太郎他、明治に生きた無名の武士達を取り上げた、壮大かつ秀逸でいつまでも心に大きな礎を残す感動作。

単に歴史だけでなく、その時代の世界の人々の生き方、生活、背景なども公平かつ冷静な、愛情溢れる視点で描いた、歴史に残る作品。



5.  とても良い テラさん 書き込み日: 2007年01月30日

心の奥底に余韻が広がっていきます

1巻から8巻まで読み終えました。
読み終えてなんとも言えない空虚感を感じています。
しかし、実はその空虚感こそが、司馬遼太郎が「坂の上の雲」で本当に書きたかったことなのではないかと思うようになりました。

日本の存続を懸けたバルチック艦隊との戦いで完璧な勝利をおさめた後、東郷元帥率いる船の中に、勝利の雄たけびや高揚感はありません。
普段無口な東郷平八郎は、体も心も文字通り満身創痍となっているロシアの司令官を訪れ、心からの慰めの言葉をかけます。
作戦を組み立てた秋山真之は、戦闘後に地獄さながらの船上を歩き、その惨状を目の辺りにして心を病みます。仏門に入ろうとして回りから止められ、でも結局、次の世代である真之の息子がその役目を担うことになります。

国の為に自分の死を恐れない、立派な兵がたくさんいても、その指揮をするものの能力によって、全く異なる結果が導かれるのだということも知りました。
旅順での戦いのように、たくさんの兵を無駄死にさせてしまったということ。一方で、児玉源太郎の指揮のもと、極めて少ない犠牲で203高地を取り、そこから大砲を使ってあっと言う間にほとんどの艦隊を沈めることが出来たということ。
また、ロシア側の指揮官の能力や官僚的な組織の弊害が出たお粗末な戦い方で、バルチック艦隊が小国日本に完敗してしまったということ。

不甲斐ない戦いをしている乃木将軍の代理として急遽影で指揮をすることになった児玉源太郎の乃木に対する気遣い。
常に死と隣り合わせの前線から一歩も引かない秋山好古の強さ。
現場に任せると言ったら、本当に任せる上司達。
長い戦いになると勝ち目がないという読みのもと、最初から、米の仲裁による講和を戦略の中核にすえての戦い。

そうした志の高さ、読みの確かさが、日露戦争での日本の奇跡的な勝利を導いたのだと思いました。
その当時の日本人の心や行動を知るという意味でも、やはり読んでおいた方がいい本だと思いました。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次ページ

文学・評論
思想・社会・ノンフィクション
人文・思想
社会・政治
ノンフィクション
歴史・地理
ビジネス・経済・キャリア
投資・金融・会社経営
科学・テクノロジー
医学・薬学
コンピュータ・インターネット
アート・建築・デザイン
実用・スポーツ・ホビー
資格・検定
暮らし・健康・子育て
旅行ガイド
語学・辞事典・年鑑
教育・学参・受験
こども
漫画・アニメ・BL
タレント写真集
ゲーム攻略本
エンターテイメント
新書・文庫
雑誌
楽譜・スコア・音楽書
古書
カレンダー
ポスター