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エコノミストは信用できるか (文春新書)

エコノミストは信用できるか (文春新書)

良い / 口コミ件数 : 25


価格 : 830 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い 白河夜舟さん 書き込み日: 2004年03月03日

群盲象をなでるの図

本書の題名はただの反語にすぎない。数ページを繰って見るだけでその答えはすぐに明らかになる。しかし本書は誰かが言わねばならないことを、それも十分に説得的に述べている。題名が軽薄にみえるだけで中味は十分に手応えがある。一番手応えを感じるのは華々しく登場するエコノミストの諸先生だろう。経済を論じるのは難しい。だから間違ったからといって一々石を投げるなという人がいる。本書がしていることはそんな揚げ足取りではない。

経済問題が天下国家の問題である以上、その論者は政治家と同じように言いたい放題ではなく責任感に裏付けられた発言をすべきである。ところが本書に登場する群盲の少なからざる人はただの、それも驚くべきオポチュニストである。(ことによったらこれこそがバブルの原因ではないか。)彼らは総じて「知らないことを知らない」と答えるだけの能力も謙虚さも持っていない。それだけの能力を身につければ少なくとも彼らのもたらす災厄は大幅に減るだろうに。

各章はバブル、財政出動、金融政策、構造改革、IT革命、不良債権、インフレ・ターゲットなどのトピカルな問題から成っている。これを縦糸とすれば最終章「エコノミストの採点表」は横糸と念が入っている。槍玉に上がった諸先生は一言なからざるべからずである。800字以内で一言ずつ述べてほしい。

さて100点満点で最低点が56点という著者の採点は意外に甘い。一人も落第生がいないのは責任とリスクを負った著者にたいする風当りがすでに相当激しいからだと想像される。御用とお急ぎ、健忘症のビジネスマン必読の書と言って過言ではない。



2.  とても良い ほそみちさん 書き込み日: 2004年02月21日

試み自体は十分に評価されるべき

本書では、マスコミによく登場する人気エコノミストの主張を俎上に上げて、その一貫性や整合性を検証して、各人の格付けを行っております。

確かに、主張の一貫性や論理の整合性だけでそのエコノミストの価値を論じるのはどうかと思いますが、取り上げている議論もその切り口も決して奇抜なものではなく、ここでの評価や方法論についても、本書を凌駕する類書が出てくるまでのツナギと明言していますので、その試みは評価されてしかるべきでしょう。ただ、格付けというような定量的な評価については疑問ですし、著者自信が大衆からの需要を意識しているようにも思えますが。
本書の見解を支持するかどうかは別としても、TVとか雑誌などでのエコノミストのご都合主義や場当たり的な状況判断を見抜く為にも、是非とも読んでおきたい一冊です。



3.  とても良い kagekiyoさん 書き込み日: 2005年08月02日

労作

著名な経済学者やエコノミストの発言、論文を丹念に読み、
その主張の非一貫性を告発した書。
類書として「日本経済新聞は信用できるか」

確かに経済は数十億人の欲望の反映と(個人的には)思うので、
正確な予測や提言など難しいでしょう。

ただ世間の常識として、ころころ主張を変える人は信用には値しないと思う。
本書で最も批判されているうちの一人が、
国会でネクタイもせずに経済政策を担っていることに危機感を覚えます。

ちなみに最新号の月刊現代(2005年9月号)で、
著者が改憲論者の分析を試みています。
今後の著者の言論に注目したいです。



4.  とても良い えめふろうさん 書き込み日: 2003年12月09日

「主張の一貫性」チェック

いわゆる「エコノミスト」の主張内容は、人によってあまりにバラバラで、一体誰を信じて良いのか分からなくなります。そこで著者は、価値判断にはなるべく立ち入らず、あくまで「主張の整合性、一貫性」に焦点を絞って、これを整理します。つまり、「この人は、この段階ではこう主張していたが、この時期になるとこんな風に変わっている」といった事実を、実に丹念に調べあげています。これなら、経済学の知識の浅い素人でも、少なくともエコノミストの「良心度」くらいは分かります。特定の「立場」を持たない著者だからこそできた、貴重な仕事だと思います。



5.  とても良い 雪見堂さん 書き込み日: 2003年12月14日

アメリカの影響の復習

日米構造協議の影響という本質と、エコノミストの破廉恥ぶりを浮き出していて読める。これを読めば、今後の生活の向上はギャンブルで当てる事しかないという事が分る!コイズミに投票したひとは、やっぱりトホホの人。



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