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明治・大正・昭和 30の「真実」 (文春新書)

明治・大正・昭和 30の「真実」 (文春新書)

普通 / 口コミ件数 : 3


価格 : 714 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:3 1
1.  良い さん 書き込み日: 2003年08月29日

近代日本史の見方が広がる

歴史上の「通説」は、案外「偏見」だったりするもの。また有名な歴史小説を読むとそれが史実であるような錯覚に陥りがちです。

 でも見方を変えてみると、別な解釈が出来ます。この本は、1テーマについて5ページ前後を費やし、これまでの「歴史上の常識」とは少し異なった側面から新たな解説を加えてくれております。複雑な要素が絡み合っていて、1つの「通説」からだけでは何が起こったのか分かり難い明治から昭和初期までの歴史を明快にしてくれます。



2.  良い sirou55さん 書き込み日: 2006年03月21日

固定観念への揺さぶり

明治以降の歴史的出来事に対して作られた固定観念への揺さぶりを目的とした軽い読み物。一つのテーマに対して与えられた分量があまりに短いので、こういう見方もあるという問題提起しかできないが、その程度でいいと割り切って出版されたのだろう。本格的探求への取っ掛かりになればいいだろう。



3.  とても悪い 愛肥満さん 書き込み日: 2004年03月03日

どうか歴史≠事実ということを肝に銘じて読んでください。

本書最後の付記には次のように書かれている。

「各項目の(中略)文献に(中略)興味のある読者は大きな図書館などで調べていただければ(中略)新しい歴史を自分の目で見るようになるのは確実である」(176頁)
また、信頼のできる史料を普通に読んで合理的に書いたとも記されている。

確かに、内容自体に大きな間違いはない。

だが、参考文献があまりにも少なすぎる。
加えて、明白な意図に基づいて選択されている。
すなわち、日本は悪くない、と。

メンバーも明記されない三代史研究会とは一体何なのか?
彼らは、数々の常識を野心的に覆している。
しかし、いずれも重箱の隅をつつくような些細な事象で
歴史の流れを変えるものではない。

そして、批判は決まって法律や制度や高官の発言に依拠して行なわれる。
例えば、満州国皇帝溥儀を扱った箇所では、
溥儀が関東軍の言いなりではなかったと結論付けている。
が、その根拠は溥儀の発言にしか求めていない。

また、議会が軍部から独立していたという話題も、
憲法や一部の勇敢な議員を持ち出して論じているに過ぎない。

この文面からは、当時テロが頻発していた事実は微塵も感じられぬ。

新書という性格上、極めて読みやすく工夫されていることは評価できる。
ただ、その入手のし易さが、国民に誤った歴史観を植え付けはしないかと
懸念される。
有識で判断力のある方なら読まれるのもよかろうが、
まったく専門外という方は読まないでほしい。

もっと、知らなければならない歴史はたくさんある。
文春新書でも、『昭和の論点』,『二十世紀日本の戦争』は優れていたが、
本書を出版したことで、同社の良識が問われる。

あまりにも多くのトピックを詰め過ぎて、
根拠は希薄になり、結論だけが一人歩きする悪書である。

岩波新書あたりあから、批判書が出版されることを切望する。

読まれる方は、どうか気軽に読むのではなく、
責任や信念を持って、真剣に読んで下さい。
そして、決して本書に影響されないだけの良識を持ち続けてください。



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