良い / 口コミ件数 : 291件
価格 : 1,680 円
東野作品は20作くらい読みましたけど、自分にはこれが最高傑作です。若干突っ込み所はありつつも見事な叙述トリック、そして石神の純粋すぎる愛と湯川の優しさを描いたストーリー、どちらも大満足でした。結末は賛否両論ですけど、自分はこれでよかったと思います。最後の石神の叫びには悲しさだけじゃなく、喜びも含まれてるような気がします。ちなみにこれから読まれる方は先に「探偵ガリレオ」「予知夢」を読んでおいた方がいいです。草薙と湯川の関係や、湯川のキャラクターを把握しておいた方が今作を何倍も楽しめますので。
世間とある種隔離されて生活する主人公の切ないほどの片思いが感じ取れました。 高嶺の花に恋焦がれるのに一歩が踏み出せない、踏み出しても続かない、空回り・・共感してしまいました。 ですが直接の言葉としては書かれてないので、人によっては気持ちが見えにくいかもしれません。 人の心理描写がうまく、私は特に物理学者の“一目置いていた人のあまりにもあっけない最期”への嘆きとやるせなさに胸打たれました。 感動できる作品だと思います。
たぶん推理小説としては叩けば埃が出るんでしょうが、推理小説にまったく慣れてないわたしはとりあえず泣きました(単純) とくにラストの懺悔で嗚咽……。 こういう愛を書いたり説く人は多いでしょうが、ラスト近くになるまで石神と刑事たちの心理戦が長々と書かれている所為か、ラストのどんでん返し(というか路線変更?)は切実に胸に迫ります。 けしてだれも幸福になれない愛を捧げる石神と、それを受け止めきれなかった靖子。 どんなに大きな愛があっても悲劇は起こり、だけどその悲劇も愛しいもの。 なんか途中でなに書いてんだかよくわからなくなりましたが(笑)間違いなく純愛小説のカテゴリに入る一作です。
東野さんの作品は大好きで殆ど読んでいます。いつもいつも奇想天外な発想と人間的な情愛と理数的なトリックの数々にハラハラドキドキしながら楽しんでいます。今回の作品もとても期待していたのでゆっくり読もうと思っていたのですが、その誓いも虚しくあれよあれよと言う間に読み進んでしまって気がついた時は時既に遅しで・・もう読み終わっていました。とても悔しくさえ思っています・・笑石神さんの風貌や情愛の心が哀しくてつらくて最期は涙が止まりませんでした。でも彼なりにとても幸せだったのではないかと思います。だって人生を賭けても惜しくない素敵な女性に出会う事ができたのですから・・東野さんの作品はいつも哀しくても心が清清しくなります。
半日かからず読み終えた自分にビックリした。 それ程までに「引き付けられる内容」と「無駄のない文章」。 出だしは結末の鍵となるエッセンスが散りばめられ、 中程から後半にかけては大学時代を共にした数学者Xと物理学者湯川の 尊敬し合う深い友情。 後半からラストにかけては容疑者Xの無限(∞)に近い愛。 数学者Xの不器用な愛情表現、愛深き故に自分をおとしめてまでの完璧な犯罪。 物理学者湯川、Xへの尊敬し深い友情がなければ生まれなかった推理。 読みながらも勿論、読み終えてからも涙が出ていた。