良い / 口コミ件数 : 10件
価格 : 1,575 円
シリーズ全般を通して一流のネタを使って、ライトな冒険活劇といったところでしょうか。 たぶんこの本から読み始めると印象が悪くなると思いますので、 「火星の長城」「銀河極北」から読むことをお勧めします。 火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1) (ハヤカワ文庫SF) 銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2) (ハヤカワ文庫SF) 度を越した長編化はそっちのほうが売れるから(カズムシティ後書き) 上下巻にばらさなかったのは新しい接着剤で背表紙が割れなくなって 一冊にまとめたほうが安上がり(量子真空後書き)だからだそうで、 当然、絶不評の口絵も作者のせいではないでしょう…。 (まぁ話の軽さを考えればあの絵でもいいような気もしますが。) 火星の長城、銀河極北の中短編集のおさまりの良さがあるだけに、 編集が余計な手出し口出しせずに、きっちり本来の編集作業していれば、 著者が無理せずできる事をやっときゃよかったのにと、その辺は残念です。 超長編のカズムシティ、量子真空も、なが〜い短編だと思って、 これら数々の短編で構成される「レヴェレーションスペース」という作品だと見て 深みより幅の広さの面白さを楽しむのが正解かなと思います。
SFの中ではかなり長い部類に属するのではないでしょうか? 1作品で1000ページを超えます。 しかもとてつもなくハードなSFなので、初心者には向きません。 物語はアマランティン族の滅亡をキーに3つの視点がリアルに 展開していきます。 はじめのほうはちょっとワンパターンですが、 終盤、アマランティン族の滅亡の真相がわかってくると なかなか楽しくなってきます。 ただし、物語が完全なるハッピーエンドを迎えないことと なぜ上下巻にしなかったのか? と言うところで星は4つとしました。 ストーリー全体はなかなか良いです。
1000頁近い長編なのですが、ライトな文章、それと複数の主人公の物語を次第に収束させていく構成から、結構すいすい読めます。深く心に残るものはありませんが、読み物としてはかなり面白かった。文章は、翻訳さんと著者の相性がいいのか、ハードSFにありがちな「無意味な難解さ」がなく良い感じです。「ハイペリオン」とか好きな方にはお勧めできると思います。
登場人物にアニメチックな挿絵がついているのはお茶目心でしょう。
1,000ページを越える文庫本だ。上下に分冊しなかった理由はわからないが、手がくたびれた。 異星人の発掘調査を行う考古学者シルベステ、彼を狙う暗殺者クーリ、別の理由でシルベステを探す巨大な近光速船の一行、と3つのストーリーが交錯し、からみあいつつ最後には一本化される。 科学理論(のようなモノ)は随所に出てくるが、ハードSFと思って読んだらだめだ。また、スペースオペラというよりワイドスクリーンバロックだと思えば、楽しく読めるだろう。 擬似人格、デバイス、インプラント、中性子星をはじめ、色々なSFの大道具、小道具が入り乱れ、アクションや謎解きもある。 特に宇宙船内での戦闘?は、エイリアンや2001年・・・を思わせた。 SF風、とかSFテイストではなく、これはSFじゃ、というのが読みたい人にはお勧め。 未来史を構成するシリーズの1冊ということなので、この先も楽しめそう。
創元SF文庫みたいなカバーと、ミステリならともかく、 SFでは異例の1冊で1000ページを超えるボリューム、 シンプルで格好良いタイトル (しかも邦題でいじったのではなく、原題の直訳)と、 書店でも一目で「何か違う」ことを主張する本です。 「人類の存亡をかけた戦いをグランドスケールで描く」 と帯にありますが、 本作で描かれるのは壮大なスケールの宇宙戦争ではなく、 1隻の、しかも少人数が乗った宇宙船の乗組員が 謎の星に調査に向かう、ある種のファースト・コンタクトもの。 特に序盤は章が変わるまでもなく、 改行+1行あけで描写人物が変わる3本立て構成なので非常に読みづらいです。 ラストにはクラークの<モノリス(2001年)シリーズ>のイメージがダブったりも…。 これだけ長いわりには啓示空間の描写などが淡泊なのは拍子抜けのような気もします。 他の方も書かれているように、ライトノベルSFとして読めば、 充分楽しめるかと思います。