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価格 : 1,020 円
本巻では、二十四節季のうち、秋分、寒露、霜降、立冬、小説、大雪をカバーし、秋ならではの題材(例えば明月、重陽)も取り上げている。夏が終わり、詩人たちは秋の季節を楽しみながらも、近づく冬を前にして心に思うことが多いのであろう。本巻で取り上げる詩は「春の詩100選」に匹敵する有名な作品が多い。白居易の「三五夜中新月の色、二千里外故人の心」は友を思う古今の絶唱。張継の「楓橋夜泊」、李白の「峨眉山月の歌」、柳宗元の「江雪」といった名詩中の名詩の素晴しさには改めて目を見張るでしょう。王昌齢の「一片の氷心玉壺に在り」は私の大好きな句。杜甫の「登高」の風格の高さは圧倒的。その他、杜牧の「霜葉は二月の花よりも紅なり」の名句を含んだ「山行」や、清少納言の枕草子で中宮定子が簾をかかげるエピソードの元となったことで有名な白居易の詩、薛濤や梁川紅蘭等女流詩人の優れた作品も含まれています。しかし、何と言っても極めつけは陶潜の「飲酒・其の五」と「飲酒・其の七」。自然と一体になった閑適の生活は私の理想とするところです。その詩にあるように「弁ぜんと欲すれば已に言を忘る」。私のレビューはこれぐらいにして、どうぞ石川先生の案内を頼りにご自分で陶潜の達した境地に心をはせて下さい。