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「知る」ことと「わかる」ことは違うのだという気づきがありました |
古代の人々は夜空を眺めて、その中に他の星とは動きの違う惑星を見つけました。それが記録され継承されるようになるには、何千年という時間がかかったのだと思います。そのあと、さらに何千年の時が流れ、その惑星の動きを説明するさまざまなモデルが登場し、最終的にはニュートンが引力の法則で鮮やかにその動きの意味を記述してくれたのだと思います。 最終的な引力の法則を式で「知った」のは、高校生の頃でしょうか。そのときはそれで「わかった」ような気になっていました。しかし、それが導き出されるまでの歴史を考え、その1つの式が導き出されるまでの意味を本当に「わかった」という気になるまでに私は20年かかりました。 「ネットワーク」について「知っている」ことはそれなりにありましたが、本書は、その断片的な知識をつなげて、前よりも一段「わかった」気にさせてくれるものでした。いまでこそ当たり前のように感じることも、先人が少しずつ知恵をため、後世に残してくれたことの結果なのだと思うと、感謝の気持ちがもてます。 私の場合、理解したと感じるまでには、ある程度の時間とさまざまな角度からの説明が必要です。その中の説明のひとつがある日、一気に理解を深めてくれます。ネットワークについて書かれたさまざまな書籍の中で、本書はその役割を果たしてくれたと思います。冗長な部分や、多少強引な展開もありますが、それが私にとっては理解の助けになったと思います。 ただし、翻訳書の題名、体裁は、そのチャンスを私から遠ざけてしまいそうに思いました。原書を友人から紹介され、ネットで検索して見たときの表紙はとても魅力的に感じ、すぐに注文をしましたが、邦訳がでたと知って読むスピードを考えてそちらも購入しました。翻訳された題名と表紙の体裁が原書の雰囲気とは全く異なり、私には魅力的ではありません。多少軽めのノウハウ本のような印象ですね。とても惜しい気がします。 |
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