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「君主は恐れられるのと愛されるのと、さてどちらがよいのかである。だれしもが、両方をかね備えているのが望ましいと答えよう。だが、二つをあわせ持つのは、いたってむずかしい。 そこで、どちらか一つを捨ててやっていくとすれば、愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である。というのは、一般に人間についてこう言えるからである。そもそも人間は、恩知らずで、むら気で、猫かぶりの偽善者で、身の危険をふりはらおうとして、欲得には目がないものだと。」 マキアヴェリ〜君主論〜 フランス文学者として名高い鹿島茂が、君主論を読み直すうちに、これは現代の社長論に置き換えることができると確信をして著した作品である。かつてのイタリアのフィレンツェ共和国に生きるマキアヴェリの、在るべき君主の考え方を具体的な比喩で現代に活かせる社長論としてまとめている。 企業や組織のトップの立場にある方にとっては、身の引き締まる文章に何度も行き当たるはずであり、是非、その立場の人には読んでいただきたい一冊である。 「弱体な国家が持つ悪い傾向は、決断力に乏しいということだ」(マキャヴェリ) 「指揮官は決断のためにのみ存在する。」とアサヒビールの名誉顧問である 中條高徳氏が最後に後書きに記している。