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力強く甦る「中世日本のキリスト教布教活動、歴史的人物、庶民性」 |
著者ルイス・フロイスがポルトガル人宣教師であるが故に宗教的(キリスト教的)違和感なり異臭が伴うが、「中世日本のキリスト教布教活動、歴史的人物、庶民性」を鋭く甦らせ、映像化させる面白さは否めない。また、この時期に「外の目(非日本人の目)」で日本を見、日本の特質を述べたものとして特長があると思われる。中世日本におけるキリスト教布教活動は、歴史教育において表面的に触れられるのみであるが、この著書を読むと草の根の活動であり、徳川時代に鎖国政策とキリスト教の禁教政策が採られなければ、その後の日本の歴史展開が大きく異なったものとなっていたであろうと想像される。いくつか、この著書に特徴的な点を挙げてみよう。
・天皇、室町幕府の足利将軍、戦国大名がこの時期の日本をどう統治していたか権力構造が垣間見れる
・足利義輝、三好長慶、松永久秀、毛利元就、高山右近といった歴史的な人物が、見聞を含め「外の目」からリアルに描写される
・「日本では、いかなる君候を訪ねる際にも、かならず贈物をせねばならない習わしがある」といった文化や、「その道中では、若者たちや出会った賤しい民衆が一行(司祭)に向って叫んだり、爆笑し誹謗したりした。また、子供たちは街路に走り出て、同じことをし、一行を嘲り笑った」という描写に庶民の反応が窺い知れる。
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