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電波利権 (新潮新書)

電波利権 (新潮新書)

良い / 口コミ件数 : 18


価格 : 714 円





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1.  とても良い prisonerさん 書き込み日: 2006年03月14日

テレビ局の特権

テレビ局がいかに政治と深く関わって電波利権を独占してきたか、具体的に書いてあります。
意味もなく一つの地域に限られた放送局にだけ免許を与え、その代わりに自分のお国入りの時放映させて選挙に利用する政治家。
9000万を越す携帯電話と同じくらいの電波帯を7社で独占し、あまつさえ携帯のユーザーの電波使用料から、地上波のデジタル化にかかる費用を補助金としてもらうテレビ局の特権ぶり。
ハイビジョンやデジタル化にあたっての政官財を通じてのビジョンのなさ、行き当たりばったり的対応、面子を守るためだけのムダな出費と、読んでいてイヤになってきます。
エビジョンイルこと海老沢元会長がなぜ独裁化したかというと、国会対策に長けていた(代わりに放送に対する知識やビジョンには欠けていた)からだというのは、なるほどねと思わせます。
こういうことは絶対テレビでは報道されないわけだし。

あれっと思ったのは、筆者がNHKの内部で表向きの建前とは違う意見があることを日本経済新聞に意見としてメールしたところ、それがどういうわけか漏れてNHKに告訴すると脅され、秘匿すべき個人メールを種に法的に脅すとは何事かと逆に国会で追及したのが、堀江メール事件の永田寿康議員だ、ということです。



2.  とても良い まーたろうさん 書き込み日: 2006年04月26日

放送業界の既得権擁護の姿勢を赤裸々に描く

 放送業界の汚い世界を放送業界出身の筆者が忌憚なく暴き出してくれている。
 最近の独禁法の特殊指定を巡る大手新聞社の報道ぶりとかを見ても、大手マスコミは、社会正義を標榜するものの、あくまで、それは自分たち以外のことを標榜しているにすぎない、ということに気が付かされる。
 本書が出版可能であったのも、大手新聞社系列に属さない、新潮社ならではの度胸だろう。オススメです。



3.  とても良い まりおんさん 書き込み日: 2006年05月11日

テレビ局の腐敗が暴かれています

貴重な電波が、テレビ局によって浪費されている。
不公平な電波の分配が是正されないのはなぜなのか。

政治家とテレビ局との癒着による弊害が、テレビ放送が開始されてから現在に至るまで
どれだけの事態を招いてきたかが克明に暴かれています。
そういった事態が、なぜ、どのような経緯で起こったかが、
時系列に解説されていて、とても分かり易い。

テレビ局が保身のために、他業種からのテレビ局への新規参入を阻み、
テレビと通信の融合を妨害することによる社会的損失は大きいと感じました。

地上デジタル放送やインターネットTVなど、
今後の動向を見守る意味でも、ぜひ一読をお勧めします!



4.  とても良い ゆるやかな隷属さん 書き込み日: 2007年04月24日

できるだけ多くの日本国民に読んでもらいたい本

それにしても恐ろしいのは、テレビという庶民にとって最も身近といってもよい存在の
実態がここまで陰鬱なものであり、なおかつ庶民の中でそれを知る者は皆無に等しいということ。
マスコミに踊らされて無謀な戦争に突入して膨大な犠牲を払うに至った先の大戦での付和雷同的な一般大衆から、
我々の社会は何一つ進歩していないのではないかと憂鬱な気分になりました。



5.  とても良い 丁三さん 書き込み日: 2008年06月17日

テレビと新聞と携帯電話がひとまとめにわかる

無線技術の動向を調べているなかで手に取った。

電波の割り当ての問題は通信業界ではここ数年、大変大きな関心を呼んでいる。しかし通信事業者側の議論ではいまひとつスッキリわからなかったのが放送業界との関連である。本書は電波という限られた資源をめぐる行政、放送、通信の三つ巴の戦い、駆け引きの舞台裏を活写して、ある種のドキュメンタリーといってもよい。

田中角栄が旧郵政大臣のとき、電波の割り当て=免許を通じて放送局をコントロールし、さらには放送局に連なる新聞社までコントロールしたこと、そのために立花隆が書くまでは、新聞もテレビも田中の金脈問題を暴けなかったことなど、きわめて興味深いエピソードが紹介されている。

電波という地続きの「土地」を、大昔に(しかもただで)もらった放送事業者は、広大な「土地」に平屋をたてて占有している。一方、最近「土地」をわけてもらった携帯電話やパソコン通信事業者は、狭い「土地」に超高層のペンシルビルを建てて、なんとかしのいでいる。なるほど、電波というのは、駅前の農地問題と同じような話なのかと納得した。

ともあれ、電波利権という「眼鏡」を通してみると、放送と新聞と電話と政治がすっきりと理解できる。通信を仕事にしている方には必読の価値あり、である。



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