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電波利権 (新潮新書)

電波利権 (新潮新書)

良い / 口コミ件数 : 23


価格 : 714 円





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1.  とても良い prisonerさん 書き込み日: 2006年03月14日

テレビ局の特権

テレビ局がいかに政治と深く関わって電波利権を独占してきたか、具体的に書いてあります。
意味もなく一つの地域に限られた放送局にだけ免許を与え、その代わりに自分のお国入りの時放映させて選挙に利用する政治家。
9000万を越す携帯電話と同じくらいの電波帯を7社で独占し、あまつさえ携帯のユーザーの電波使用料から、地上波のデジタル化にかかる費用を補助金としてもらうテレビ局の特権ぶり。
ハイビジョンやデジタル化にあたっての政官財を通じてのビジョンのなさ、行き当たりばったり的対応、面子を守るためだけのムダな出費と、読んでいてイヤになってきます。
エビジョンイルこと海老沢元会長がなぜ独裁化したかというと、国会対策に長けていた(代わりに放送に対する知識やビジョンには欠けていた)からだというのは、なるほどねと思わせます。
こういうことは絶対テレビでは報道されないわけだし。

あれっと思ったのは、筆者がNHKの内部で表向きの建前とは違う意見があることを日本経済新聞に意見としてメールしたところ、それがどういうわけか漏れてNHKに告訴すると脅され、秘匿すべき個人メールを種に法的に脅すとは何事かと逆に国会で追及したのが、堀江メール事件の永田寿康議員だ、ということです。



2.  とても良い まーたろうさん 書き込み日: 2006年04月26日

放送業界の既得権擁護の姿勢を赤裸々に描く

 放送業界の汚い世界を放送業界出身の筆者が忌憚なく暴き出してくれている。
 最近の独禁法の特殊指定を巡る大手新聞社の報道ぶりとかを見ても、大手マスコミは、社会正義を標榜するものの、あくまで、それは自分たち以外のことを標榜しているにすぎない、ということに気が付かされる。
 本書が出版可能であったのも、大手新聞社系列に属さない、新潮社ならではの度胸だろう。オススメです。



3.  とても良い まりおんさん 書き込み日: 2006年05月11日

テレビ局の腐敗が暴かれています

貴重な電波が、テレビ局によって浪費されている。
不公平な電波の分配が是正されないのはなぜなのか。

政治家とテレビ局との癒着による弊害が、テレビ放送が開始されてから現在に至るまで
どれだけの事態を招いてきたかが克明に暴かれています。
そういった事態が、なぜ、どのような経緯で起こったかが、
時系列に解説されていて、とても分かり易い。

テレビ局が保身のために、他業種からのテレビ局への新規参入を阻み、
テレビと通信の融合を妨害することによる社会的損失は大きいと感じました。

地上デジタル放送やインターネットTVなど、
今後の動向を見守る意味でも、ぜひ一読をお勧めします!



4.  とても良い バッファりんさん 書き込み日: 2009年04月04日

ステイクホルダー

ステイクホルダー(利害関係者)という言葉があります。
テレビの場合、放送局、電機メーカー、政治家、役人、(日本の場合はさらに新聞社)が
ステイクホルダーです。これだけ多くの利害関係が絡んだ状態で、地デジがうまくいくはずがありません。
この本を読んで、アメリカやヨーロッパも同じ状況だと知りました。
言語や肌の色が違っても、人間のやることは同じなんだなあと、変な納得をしました。



5.  とても良い 東淀川大学雑学部雑学科さん 書き込み日: 2008年03月09日

タダほど高いものはない

 私たちは受信料を強制的に払わされているので、NHKに関しては文句を言うが、広告料により無料放送が行われている民放の放送内容に関しては、何も言わない。
しかし、本当に民放は無料なのだろうか?
 著者は、民放には、独占の不利益があるという。電波帯域は政府が管理する利権であり、それが、ほぼ無料で特定企業に譲渡されているため、競争がおこらず、電波帯域という資源を効率的に管理しようというインセンティブが働かない。
 さらに、帯域は「先に取得した者」に優先権があるので、不要な帯域であっても、テレビ局は占有しようとする。良い事例がBSデジタル放送である。あれは、完全に赤字なのだが、いったん手に入れた帯域を手放したくないから、放送を続けているのが現状だ。
 地上デジタル放送もまた同様である。地上アナログ放送と同じ放送を、別帯域で重複して放送しているだけだから、スポンサーは余計に広告料を払うことはない。単なるテレビ局の持ち出しであり、しかもその経費の大半を政府が国家予算から補助している。
 アナログ放送を止められればその帯域は空くが、その見込みは非常に低い。
 電波帯域の利権関係は、一度白紙に戻し、オークションで効率的な振り分けを行うべきというのが著者の主張である。



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