とても良い / 口コミ件数 : 10件
価格 : 1,050 円
この本のなかで、今まで、どこにも書かれていないと思ったのは、日本の本来の呼吸、それと日本文化の特殊性の原因についての部分でした。 日本の本来の呼吸は、吸うときも吐くときも腹を膨らませていたそうです。 それにより瞬間的に大量の息が吸える。身体が一切動かない。それが日本の文化に大きな影響を与え、そのオリジナリティーを育んだということで、姿勢、呼吸と日本文化の関わりの例として美術、音楽について多くのページが割かれています。 身体が動かないために、焦点の移動のデジタルな動きが可能となり、それが日本美術に及ぼす影響について。 もうひとつは、倍音が日本の音楽、音響に及ぼす影響について。 今まで日本の文化について不思議だと思ってきたことが、ああそうなんだ、と納得。謎解きされて行きます。 姿勢、呼吸、日本文化に興味があるなら、一読、オススメ!
NHK-BS2週刊ブックレビューでフルーティストの山形由美さんが「夢のような呼吸法」と紹介しておられたのを見て、即買い、一気に読みました! う〜む、深い…)-_-( 毎日してる呼吸、無意識にしてる呼吸から、日本文化が見えてくるなんて、目からウロコ! 写真とイラストでわかりやすく説明されているので、さっそく試しながら筆ペンを持ってみたら、筆遣いがキレイにいってびっくりです(^_^)v
ある流派で古武術の稽古をしていますが、やはり、呼吸(発声)、姿勢、歩行が基本となっていて基本稽古にも丹田息をするための形が組まれています。姿勢に関しても本書と一致しています。真剣勝負では、現代の胸式呼吸、腹式呼吸だと呼吸の動きが体に表れてしまい、相手に読まれてしまいます。 普段も日本人古来の伝統的な身体操作(古武術)と、現代剣道との違いが多く悩むことが多いです。現代剣道はスポーツ化したため、日本の伝統からかけ離れてしまった面があると感じています。 こうして尺八という違う角度から考えるとよく分かることもあり、とても参考になりました。実践書としても理論書としても違和感を感じません。一読の価値があると思います。
四季に恵まれ、天地の恵みを頂けるこの地に生きている ことを改めて知らされます。 その土地柄から必然的に身に付いていた身体のこなしや 筋肉の使い方から、独自の呼吸法が生まれました。 この呼吸法を現代の私たちは置き去りにしています。 お腹を意識した生活形態がポイントです。 心身の安定にも役立ちますよ。
2008年10月28日、紀尾井ホール(大)で行われたこの本の著者である中村明一氏の「虚無僧尺八の世界 京都の尺八I 虚空 第15回リサイタル」で想像を絶する体験、体感をいたしました。演奏するときだけでなく、所作のすみずみまで静かで律され、さらにこの大ホール全体の不思議ともいえるほどの澄み切った水面のような時空間。これは、中村明一氏がこの本で「密息」を紹介し、また東京新宿の朝日カルチャーセンターや大学やさまざまな場所でこの2年間「密息の講義」をしてきたことの賜物ではないかと思います。 会場のあちらこちらに、中村明一氏の「密息」の読者や受講生がいらして、「密息の連鎖派動」が会場のすみずみまで拡がって、律された透明な時空間になっていたのを感じました。 『中村明一氏の演奏を聞くほうも密息で』 という稀有な現象が実現した時空間は、圧巻でした。まったく息をする音が会場全体にないのです。静かな深い緊張感は心温まるものでした。