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世界文学を読みほどく (新潮選書)

世界文学を読みほどく (新潮選書)

とても良い / 口コミ件数 : 8


価格 : 1,680 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:8 1 2 次ページ
1.  とても良い もうすぐ年金がもらえるおじさんさん 書き込み日: 2005年02月08日

人生について知るべきことは、すべて「カラマーゾフの兄弟」の中にある、だけど・・・

著者の京都大学文学部での14回にわたる講義をまとめたものである。総論、作品解説(海外作品10作と著者の「静かな大地」)、総括からなる。小説の起源を神話にたどり、ゴシップも重要な要素とする。小説は旅のようだとも語っている。
 19世紀に一応の完成を見た小説が現在新しい展開を迫られている、世界がだんだん崩れて破片化しているという。著者の問題意識はカート・ヴォネガットの著した「スローターハウス5」の中の「人生について知るべきことは、すべてフョードル・ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の中にある、・・・だけどもう、それだじゃ足りないんだ」という台詞が代弁しているとのこと。
 そのほか著者の商売上の秘密が公開されているのを読むのも楽しい。例えば著者の「夏の朝の成層圏」ではロビンソン・クルーソーをフレームとして使ったこと。島を舞台とする小説ではまず地図を書くこと。小説を志す人は自分の作品をけなす批評家としての自分に打ち勝たなくてはならないこと、などなどいろいろある。
 巻末に付録としてガルシア・マルケス「百年の孤独」読み解き支援キットとして、家系図・人物の出入りのリスト・エピソードの目録がある。作家が作品を作るプロセスを「合成」のプロセスとすると、逆の「分解」のプロセスを実行したと考えられ、これからも著者のノウハウが窺える。
 



2.  とても良い N ゴンタさん 書き込み日: 2005年03月14日

充実した時間をありがとう!

2年ほど前から池澤さんの作品を読んできました。この作品は小説やエッセーや読書関連の作品とは一味違う大学の講義録ということで、どんなものだろうかと思って読ませていただきましたが、はっきり言ってベリーグッドでした。取り上げられた11作品のうちの3作品しか読んではいませんでしたが、読んでない作品についてもとても面白く、読んだような気分にさせられてしまいました。世界の名だたる文学作品を一つずつ読むことを通して、今の我々の直面している世界とはどういうものであるのか、今の人はどういう入れ物の中で息をしているのかということを明らかにしていただいたと思われます。随所に挟まれる最近の世界や日本の状況へのユーモアに溢れた鋭い指摘も、池澤さんならではの内容と切り口で何度も頬を緩めてしまいました。読み終えてみると、文学論・文学作品の鑑賞というよりも、むしろ『世界のために涙せよ』の番外編とさえ感じられました。3日ほどかかって読みましたが、充実した時間を本当にありがとうございました。またおかげさまで、読んでなかった作品もいよいよ読んでみたくなりました。



3.  とても良い 寺山あきのさん 書き込み日: 2005年03月06日

小説家が書いた読みほどきに唸る

池沢夏樹が京都大学で講義した内容を本にしてあります。この人の講義だから、きつとおもしろい内容だろうと読み始めました。「われわれは何物なのかを明らかにするために小説は書きつづられる」総論を話してからスタンダール、トルストイの順に入ります。各小説についてのかいつまんだ話が要領よくできているので、それだけでもおもしろい。とにかく久々にコース料理を味わうたのしさを感じました。



4.  とても良い タリューラさん 書き込み日: 2005年03月14日

受けてみたかった池澤さんの講義

なんとうらやましい!あの池澤さんの講義が7日間14コマも聞けるなんて、京大生に化けて講義を受けたかった。でも、この臨場感あふれる講義録で10大小説のスリリングな読みほどきを十分堪能できた。読んでいた作品も読んでなかった作品も明快な分析で目からうろこの落ちる思い。再度挑戦の意欲もわくというもの。



5.  とても良い biscuitさん 書き込み日: 2009年01月27日

「世界文学」という物語

2003年、夏休みの終わりの一週間、京都大学文学部でおこなわれた授業の講義録。
京大生でもなんでもないわたしが、たった1600円で、自宅の居間にいながら池澤夏樹の講義をじっくり読める。おお、なんという幸福!
文学論の講義…というよりも、池澤夏樹の書斎におじゃまして、その書棚をじっくり見せてもらいながら話を聞いているような感じ。

10冊と言わず、もっともっとたくさん、いつまでもお話してください…と感じさせるおもしろさ。
この本自体が、「世界文学を読みほどく」というタイトルの小説のようでもある。
読んだことのある本は魅力を再発見し、
読んだことのない本の章もしっかり楽しめる構成になっている。
巻末には、「『百年の孤独』読み解き支援キット」なる付録も。
半分も読まずに挫折したガルシア=マルケス、もう一度挑戦してみようか。



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