 |
日本人、いやアジア人が知っておかなくてはならない「現代中国」問題の常識 |
本著は「週刊新潮」連載の筆者のコラムにおいて、2005年5月〜2008年1月の、主に中国に関する文筆を加筆してまとめたものです。私はそのコラムを読んでいませんが、中国や近代史に関する書籍を読み漁っている人にとっては、特に目新しい情報が詰まっているわけではありません。しかし、僅か5ページの一つのコラムにおいて、正論を述べる筆者の文章には力が満ち溢れており、惹きつけられるように「現代中国」問題を再確認しました。
日本国民として、ここに書かれている「現代中国」問題は是非とも知っておくべき常識とならなくてはいけないと思います。
筆者も述べるように、「中国」というのは「国」ではなく、天子=独裁者(中国共産党&人民解放軍)が軍事的・経済的・政治的に支配可能な「領域」であり、天子の力が増強されれば、当然、膨張主義に走る伝統があります。
少なくとも毛沢東が明言した「満州、チベット、モンゴル、台湾、朝鮮、沖縄、ベトナム、タイ、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ラオス、カンボジア、ネパールetc.」は「中国」の最低限の「領域」として、今後の国家戦略を進めるでしょうが、近年では西太平洋全域支配も公言するようになりました。もちろん、戦後教育によって国民総左翼化させられた日本は与し易し存在です。
その点、国境を接するベトナムでは教育がしっかりしているのか、「中国は力を持つと必ず膨張し出す」という見解を身近のベトナム人留学生もはっきりと認識していました。
少し前の産経新聞の報道でもありました。
ベトナム人:「中国の侵略は定期的にやって来る地震のようなもの」
それから、「身近の中国人は良い人で、彼らも日中友好を望んでいる」と言う人がよくいます。「中国」は民主主義国家ではありません。それは最も基本的な知識であり、仮に中国人の民意が「日中友好」であったとしても、あのような全体主義の独裁国家に民意は反映されません。
|
 |