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5. とても良い |
giraffe11さん |
書き込み日: 2003年12月16日 |
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何を読み取るかは…あなた次第 |
毎年、一冊づつ刊行される塩野さんのローマ人の物語もいよいよ12冊目、次第に(著者は15冊で終わりとおっしゃっています)終わりに近付いてきました。 ローマ帝国の衰退していく様子を、現在までのさまざまな研究成果をもとに、著者独自の視点からメスを入れていく筆の冴えは変わらず、考えさせられることの多い本です。 今回の12巻では俗に云う「軍人皇帝時代」が取り上げられています。これまでこの時代のことを知ろうと思うとギボンの「ローマ帝国衰亡史」か、あとはいきなりモンタネッリの「ローマの歴史」くらいしかなかったから、この本はありがたいですね。何より、現在の日本の読者向けに書かれていますから。第一、モンタネッリの「ローマの歴史」だと、「迷走する帝国」で取り上げられている箇所って、9ページ分しかないし(笑) 今回の12巻では、紀元3世紀のほぼ100年間が取り上げられていますが、その間に即位した皇帝の多いこと、多いこと(爆笑)読み通すときに、人名が頭の中を出たり入ったりする感じです。それだけ、この時代のローマ帝国が危機に直面していたことがわかりますが…。これまでの巻に比べて、この人名の把握だけでも大変でした(笑) でも、読み通してみて、(いつもながら)このローマの歴史から自分達日本人と、現在に生きている全ての人たちが学ぶことが多いことも実感できます。 政治とは?国際関係におけるバランスの取り方とは?人間社会における多様性の重要性とは?人間の本質とは?…等々、読む人の関心の持ち方次第で、さまざまなことが読み取れるでしょう。そして、今現在、指針を失ってしまって右往左往しているこの日本という国が、学び取れることも多いのでは??とも思いました。 ギボンの「ローマ帝国衰亡史」との併読は絶対におすすめ。また初期キリスト教についての各種の本と併せ読んでも面白いでしょう。 |
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