 |
3. とても良い |
bluepastaさん |
書き込み日: 2003年07月14日 |
|
 |
大きな問題と真っ向から取り組んで行く壮大な叙事詩 |
役人カレーニン―その妻アンナ―ヴロンスキー伯爵、ヴロンスキー―令嬢キチイ―地主リョーヴィン、二つの三角関係を中心に、アンナの兄オブロンスキー、キチイの姉ドリイの夫婦や、リョーヴィンの兄ニコライ、コズヌイシェフなどが登場して語られていく壮大な叙事詩。社交界から農村まで、重層的な当時のロシアの生活の様子を余すところなく描写していきます。 神、愛、ロシアの政治、戦争、共産主義など様々なテーマが複雑に入り組んでいて、一言では説明できない小説ですが、根底にあるのは、如何に良く生きるか、何で生きるのか、善とは何か、という大きな問題に真っ向から取り組んで行く著者の真摯な姿勢ではないでしょうか。その意味で、生活に根ざしていない幸福が破綻するアンナとヴロンスキーのカップルと、田舎で地道に生活して幸福なキチイとリョーヴィンのカップルの対比が際立ちます。 箴言のような、人の心の深みに届く言葉が満遍なく散りばめられていて、読みながらいろいろなことを考えさせられます。難しく読むのも可能ですし、ただ言葉の美しさや登場人物の感情に身を浸して読み流すも良し、読む人の意識の状態によって、様々に姿を変え、でも必ず何かを与えてくれる、そんな凄い小説です。 |
 |
|
 |
5. とても良い |
ペン太stさん |
書き込み日: 2004年06月18日 |
|
 |
人間観察の鋭さに驚かされました |
この人はほんとうによく、人のことをみているなと思います。 人々の言動とその奥に潜む心情が的確に述べられています。 その心情のうちには、登場人物自身が意識していない部分まで 描かれており、素晴らしい作品です。 時々、自分のことのように感じ、ハッしたことも何度もあります ロシアの社会制度が特殊なような気がして その点がもっときちんと理解できると さらに面白いでしょうね |
 |
|
|