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3. とても良い |
bluepastaさん |
書き込み日: 2003年07月14日 |
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大きな問題と真っ向から取り組んで行く壮大な叙事詩 |
役人カレーニン―その妻アンナ―ヴロンスキー伯爵、ヴロンスキー―令嬢キチイ―地主リョーヴィン、二つの三角関係を中心に、アンナの兄オブロンスキー、キチイの姉ドリイの夫婦や、リョーヴィンの兄ニコライ、コズヌイシェフなどが登場して語られていく壮大な叙事詩。社交界から農村まで、重層的な当時のロシアの生活の様子を余すところなく描写していきます。 神、愛、ロシアの政治、戦争、共産主義など様々なテーマが複雑に入り組んでいて、一言では説明できない小説ですが、根底にあるのは、如何に良く生きるか、何で生きるのか、善とは何か、という大きな問題に真っ向から取り組んで行く著者の真摯な姿勢ではないでしょうか。その意味で、生活に根ざしていない幸福が破綻するアンナとヴロンスキーのカップルと、田舎で地道に生活して幸福なキチイとリョーヴィンのカップルの対比が際立ちます。 箴言のような、人の心の深みに届く言葉が満遍なく散りばめられていて、読みながらいろいろなことを考えさせられます。難しく読むのも可能ですし、ただ言葉の美しさや登場人物の感情に身を浸して読み流すも良し、読む人の意識の状態によって、様々に姿を変え、でも必ず何かを与えてくれる、そんな凄い小説です。 |
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5. とても良い |
rebel0312さん |
書き込み日: 2003年08月31日 |
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これ自体が一つの世界 |
とても深遠かつ壮大な小説であることはいまさら言うまでもないが、この小説がいまだに多くの読者の心をを捉えて離さないのは、汲めども尽きぬ生命感にあるのだと思う。19世紀のロシア社会を生きる人々の脈動感までもがそのまま伝わってくる。読者は時空を超えて一つの社会を体験する。 そして読むたびに新鮮さを味わうのは、この小説の中で提示されている問題が決して解決しないものであるからだ。人生に明確な解答などありえないことを身をもって味わうことのできるこの小説は空前絶後、21世紀の人間には決して書きえないものである。 一生のうちに一度は読んでおきたい。 |
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