本・雑誌 ジュリアス・シーザー (新潮文庫)の口コミを検索

トップ本・雑誌イギリス・アメリカジュリアス・シーザー (新潮文庫)
を 商品名

ジュリアス・シーザー (新潮文庫)

ジュリアス・シーザー (新潮文庫)

良い / 口コミ件数 : 3


価格 : 420 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:3 1
1.  良い くにたち蟄居日記さん 書き込み日: 2006年04月09日

プルータス お前もか

 シーザーと言うと言いにくいので カエサルと言い直すことをまずご了承頂きたい。

 「ガリア戦記」と「内乱記」というカエサル自身の著作が読めることは 彼の死後 2000年以上を経た我々の 幸せである。カエサルの文章は あのキケロが絶賛しただけあって 実に簡潔で彫りが深い。21世紀に生きている我々が読んでいて 普通に面白いという点では 空前絶後ではないか。小林秀雄も 「ガリア戦記」という題で一編書き残したのも有名である。

 ということで カエサルはローマを支配するまでが「カエサルであった」と言って良い。その後 プルータスに暗殺されたのは エピローグに過ぎない気もしないでもない。

 それに対して シェイクスピアが注目し 劇としたのは 正しくそのエピソード部分である。有名な「プルータス お前もか」というカエサルの辞世の言葉と それに続く アントニーの褒め殺し演説が 本作の最大の見せ場である。これはもうシェイクスピアの興味の動き方がはっきり解るような気がして 実に面白い。

 極言すると シェイクスピアは別にカエサルを描き出そうとしているわけではない気がする。ある時代の英雄の死と それに伴う人々の移ろい易い心に興味があるだけではないかと思う。シェイクスピアにとっては カエサルは只の材料であり 真の主人公は いい加減な民衆達なのかもしれない。そんな気がしてならない。

 それにしても欧州の文化は誠にローマに負っている部分が大きいような気がする。これはこれで凄いことかと思う次第。 
 
 



2.  良い きのっこさん 書き込み日: 2004年06月30日

現代に通じる政治劇

シーザーは歴戦の勇者で、ブルータスは力でシーザーを倒す。そして最終的に力と力の争いの上にたったのがアントニーの演説。彼の有名な演説は計算しつくされていて、極めて巧妙。ペンは剣よりも強しというシェイクスピアの政治劇。



3.  良い unbalanceさん 書き込み日: 2008年12月05日

共和政ローマの終焉

 塩野七生さんの『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル』を読んだ後だと、ちょっと物足りないかも。

 四大悲劇に比べると、全体的にちぐはぐな印象が残りました。表題がシーザーとなっていますが、明らかにシーザーは主人公ではなく、むしろブルータスやキャシウスを中心とした群像劇に近い構成になっているというのもそういう印象を後押ししているのかもしれません。

 ただ全くの失敗作かというとそうでもありません。人間の弱点を映し出すのが上手いシェイクスピアらしく、潔癖ゆえに頑迷なブルータスや利己的な故に柔軟ではあるが嫉妬深いキャシウスの心の動揺を戦況の変化とあわせて描いています。また政治劇だけあって簡潔でわかりやすい文章になっていますので、初めて読まれるシェイクスピア劇としてもお薦めです。



1

文学・評論
思想・社会・ノンフィクション
人文・思想
社会・政治
ノンフィクション
歴史・地理
ビジネス・経済・キャリア
投資・金融・会社経営
科学・テクノロジー
医学・薬学
コンピュータ・インターネット
アート・建築・デザイン
実用・スポーツ・ホビー
資格・検定
暮らし・健康・子育て
旅行ガイド
語学・辞事典・年鑑
教育・学参・受験
こども
コミック・アニメ・BL
タレント写真集
ゲーム攻略本
エンターテイメント
新書・文庫
雑誌
楽譜・スコア・音楽書
古書
カレンダー
ポスター