とても良い / 口コミ件数 : 7件
価格 : 460 円
ロミオはジュリエットに会う直前まで他の女性を熱烈に愛していたが、ジュリエットに会った途端に彼女のことはきれいさっぱり忘れてしまう。恋愛の本質をついた、「ロミオとジュリエット効果」という恋愛の方程式を作ってしまった二人の愛は、障害に満ちているからこそ盛り上がるわけで、ロミオがジュリエットにいうセリフと前の女性に語りかける言葉は似通ってしまっている。二人は結局最後に死んでしまうが、生き続ければ愛が冷めてしまうこともあっただろうから、むしろそのほうがよかったのかもしれない。全力で愛に生きたという意味で、ハッピーエンドだとも言える。
シェイクスピアの物語は、いろんな場所や場面で出くわしますので、何かのきっかけで突如がむしゃらに読みたくなってくる時があります。突然、牛丼が食べたくなったりハンバーガーが欲しくなったりするのと同じような欲求なのでしょうか。この作品を読んでみて感じたのは、文学とは自分自身を映してくれる鏡のような存在でもあるのだな、ということです。若い時期に感じるのは、命さえも惜しくない若者の恋心への共感や仇同士の家に生まれた悲しみに他なりません。月日が経って感じたのは、若者の恋は周囲をを見えなくしてしまうほどの危険と滑稽を孕んでいることや、年寄りはいつの世も若者の邪魔ばかりしている、といったことでした。悲劇的に感じるよりは、人間というものの喜劇性、愚かさがより強く印象として残りました。そして、翻訳者のご苦労も感じ入りました。それは、18ページにも渡る「注」で確認することができます。古臭い表現や仏教用語が使われたり、変な感じを受ける訳もないわけではなかったのですが、注を読むと、意図するところが理解でき、好意的に読み進むことができました。次にこの作品を読んだとき、また違った風に語りかけてくれるように思えます。読み終えた後、筋を反芻してしまう作品です。これがシェイクスピアの魔法なのでしょうか。
少年時代、この作品を読んだところ、全く面白くなく、なぜこんなにまで人々にもてはやされるのか理解できなかった。ロミオとジュリエットの悲恋話は典型的な、陳腐なものであると感じられたからだ(実はその典型を確立したのが当のこの作品なのだが)。 しかし、今あれからもう少し年をとり、この作品の凄さが解ったように思う。この戯曲の凄さ、それはセリフの一つ一つが、熱烈な恋愛に陥っている人間に特有の心理を鮮やかに描写していることだ。情熱的な恋愛をしている人間ほど、読んで「真理ナリ!」ハタと膝を打つに違いない。流石は恋多きシェイクスピアである。これは然るべき時、然るべき状態のシェイクスピアによって作られた作品である。
あまりにも有名なこの作品。 展開は知っているけれど、ロミオやジュリエットが どんな風に話すのか、周りの人間がどんな人物像なのか、 知らないこともたくさんあって、 わかっていながら案外楽しめたと思う。 特に、ジュリエットの父が、彼女の結婚を勝手に決め、 彼女が断る場面が面白い。 父の取り乱しようときたらない。 あそこまで子供みたいに怒るとは、 まさしく子供の様。 母の冷たさもさることながら。。 結局は自分たちに悲劇が降りかかってくる。 ロミオとジュリエットは、彼らに反省を促すための 駒にすぎなかったのかもしれません。 また別のシェイクスピア作品を読んでみたいと思った。
ロミオとジュリエットの悲劇的な恋愛が描かれています。 「ロミオ」がモンタギュー家の「ロミオ」でいなければ・・・。 訳(文章)に関しては、とても読みやすく、 読んでいて、どんどん引き込まれていくものでした。 あくまで個人的な感想ですが、 ストーリー展開は、 ありきたりなものでしたし、 ロミオとジュリエットの恋愛は、 青臭く、子どもっぽい印象をうけました。 おもしろさはわかりますが、 私の趣味には合いませんでした。 趣味が合えば、繰り返し読みたくなると思いますが、 評価としては、星4つとさせていただきました。