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1. とても良い |
さん |
書き込み日: 2005年08月02日 |
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この本が在ってよかった |
ヘッセといえば? と日本で道行く人に聞いてみたら、特別ヘッセが好きだという人はともかく、多くの人は「車輪の下」と答えるのではないでしょうか。 だけど私の中では、間違いなくこの「デミアン」がヘッセの代表作です。この本をヘルマン・ヘッセが書いてくれたことを、本当に感謝しています。これまえでに何度も読み、またこれからも読むでしょう。 もし一個の人間として独立しようとして、かつその困難に喘いでいる友人がいたなら、私は迷わずこの本をすすめたいと思います。 しかしそうでない人にとってはピンとこない話かもしれません。 ―私は、自分の中からひとりで出てこようとしたところのものを生きてみようと欲したにすぎない。なぜそれがそんなに困難だったのか。 冒頭にあるこの言葉に感じるものがあった人は、ぜひ「デミアン」を読んでみてください。深い、深い共感が待っていることでしょう。 ヘッセの全作品を見渡した時、この作品が前期から後期への橋となっていることは確かです。これはヘッセの作品の過渡期であり、ヘッセの人生の過渡期でもあったのではないでしょうか。 「デミアン」を読んでいると、これを執筆しているヘッセの姿が見えます。名のある文豪が書いた、というよりは悩める一個の人間が懸命に書き上げたという気がするのです。そういう切実な美しさと素晴らしさが「デミアン」にはあります。 万人に参考になるかはわかりませんが、私にとっての「デミアン」はそういう存在で、この作品と著者を敬愛しています。 |
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