良い / 口コミ件数 : 22件
価格 : 500 円
ロシア語通訳者の経験などから得た話題は枯れることのない泉のよう。ただただ鋭い観察力に脱帽するばかり。物事って片方だけ見てちゃダメなんだということが良く分かります。世界は広い!いろんな人種がいていろんな文化があります。ところ変われば常識が変わる。
米原万里さんの本は全部おもしろいけど、あえて一番は?と聞かれたらコレ。米原さんの本を読んだことがない方は是非この本からどうぞ。
「ところ変れば品変る」とはよく言ったもので、日ごろの日本の常識を覆し、発想の転換をさせてくれる本です。悲劇(マイナス)が発想の転換によって喜劇(プラス)になったオチがつくのがおかしい! 内容は、著者がロシア語の通訳者になったわけから、その経験談、言語、食文化、政治、シモネタにまでに至ります。言語は違えども海外在住の同業者の私としては、うなずけることばかりの笑える実用書です。
司馬遼太郎式ロシア論も悪くないが、人間の顔をしたロシアを知るには、米原万里氏の著作を読むに限る。文章や語り口のうまさは文句なしだし、何よりも物事の切り口が鋭く、その視点の確かさに感心するばかりだ。博覧強記のロシア知識その他諸々の博学ぶりも、通訳という仕事のおかげなのかもしれないが、いずれの話題も楽しく読ませるという、エンターテインメント的サービス精神が失われていないことはうれしい。寝食を忘れて一気に最後まで読ませる、とはこのような本のことをいう。もっとも、興味を持ったからといって、モスクワ市の地図を買い込むくらいならまだしも、外務省に問い合わせなどしないように。
本当の知識人とはこういう人のことを言うんだなぁと。縦横無尽に広がり奥深い知識を軽々と、ジョークを交えて。とにかく次のページを捲りたくて仕方ない、ええっ!それで?それで?という。
正義と常識にバンバン冷や水浴びせていましたが、著者から感じるのは、いろんな国のいろんな価値観で生きる人たちへの愛情。でも英語圏の人が外国語を習得する意志がない、加えて異なる価値観への理解度が極端に低いというあたりは、かなり納得。ともかく読んで損は無し、読まなきゃ損です。
是非読んで欲しい本です。中学生には少し難しい部分もあるかもしれませんが(いろいろな意味で…),少なくとも英語を教える先生,歴史を教える先生には絶対読んで欲しいです。 しかし、一つだけ、注意して欲しい点があります。 決して、電車の中で読んではいけません。私は、腹がよじれるような笑いをこらえるのに、かみしめた唇から血がにじむほどの努力をしましたが、絶対にヘンな人に見えてしまったと思います。隣の人にのぞき込まれてしまいましたから。そしてそれは、見られてはちょっと恥ずかしい頁でした…。