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全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 9


価格 : 820 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:9 1 2 次ページ
1.  とても良い さん 書き込み日: 2001年02月25日

方言に自信が持てない人へ (方言は宝物です)

私は東京生まれですが学生時代京都で過ごしました。 その際、アホという言葉に強く心を惹かれました。 この本は「アホ・バカ」を中心にして「つまらない言葉」が京のはやり言葉として、全国に広がっていく過程を丹念に描かれている。

言語学者でもない民放のプロデューサーが素人なりに方言分布の調査と分析を基に、はやり言葉の忘れられていった偉大な歴史のあったこと、豊かな話しことばの世界がこの日本で育まれ続けてきたのだという事実には深い感銘を受けました。 是非読んでみてください。



2.  とても良い シマメイさん 書き込み日: 2005年01月24日

これこそ知的エンタティナメント!

探偵ナイトスクープという関西の長寿番組での、視聴者のちょっとした疑問。「バカとアホの区分ってどこからなの??」
それがここまで深遠な「日本語の言葉の分布と多様性」を知らしめることになろうとは!
初めてこの本を読んだときは、興奮して眠れませんでした。とにかく途中から、もう先が読みたくて読みたくて一気に読み続けてしまいます。
ある意味ミステリ。ある意味サイエンス。そしてエンタティナメント!
最終的に質問を受け付けていた教授から、学会で発表しませんか、とまで言われることになるという、その企画のころがり具合もおもしろいですし、さまざまな事実を膨大なデータから推測し、推理し、実証する、という学問の方法についても知ることが出来る本です。
一冊で何度もおいしいし、どんな本としても読める。その上、人様に薀蓄を垂れることも出来る。
関東から出たことがなく、関西に文化的劣等感を抱いている身としては、いろいろ目から鱗な内容でした。なぜか沖縄と東北に行きたくなります(笑)。



3.  とても良い 白頭さん 書き込み日: 2004年10月31日

この本はズバリ「笑える柳田國男」だ!是非、読むべし!

数年前によんだのですが、実に面白かった!
以来、人に「何か面白いノンフィクションない?」と聞かれたときに
薦める本の一つになっています。先のレビューも書かれておられるよ
うに、モチーフは「アホとバカの方言の境界線を調べる」というもの
なのですが、その結果たるや実に深いものを含んでいたのです。
あまりの面白さにちゃんとした学会で報告するハメになるのですから、
単なるオチャラケ本ではありません。これぞ、エンターテイメントと
いえるのではないかと思います。よみ終える頃には、必ず柳田國男の
『蝸牛考』が読みたくなる筈です。勉強ってこんな風にあるべきだよ
なあ、これぞ知の快楽だよなあ、そう思える楽しい本です。



4.  とても良い クッシー***さん 書き込み日: 2003年01月06日

学問とはかくあるべき

バラエティ番組のコネタがきっかけで、学会発表するまでの論文を製作してしまった松本プロデューサー。

半端な調査で上岡を怒らせた北野誠、番組に出てくる様々な謎を探求し、そして一つのものをつくりあげる。

やらされるからじゃなく、知りたいから追求できる。その労力は只者ではない。

学術書としてマップ、その経過をなぞることができることが出来る秀逸の一冊です。



5.  とても良い しばりんさん 書き込み日: 2007年12月19日

「ことば」の伝播する速度は1年に1キロ。

 題名は実に「タワケ」た題名ですが、中身は「アホ」でも「バカ」でも、まして「タワケ」た内容でもありません。
 「ことば」の伝播の速度なんて、考えたことがありますか? また、その伝播の速度が地形に影響されているなんて、想像ができますか? 読み進めていくと、実にいろいろなことに気づかされ、教えられる本です。

 大学時代、国文科に学び、故平山輝男先生の講義を受けたことがありましたが、柳田国男の「蝸牛考」は実証不能の、おそらく「仮説」だと信じていました。

 ところが、完成された「アホバカ分布図」を見ると、そこには紛うことなく柳田国男の「方言周圏論」が実在しています。もうそれだけで知的興奮を抑えることが出来ませんでした。
 まず、完成した「アホバカ分布図」を、とくとご覧下さい。そして、興奮を抑えながら本文をお読み下さい。題名が「タワケ」た題名でも、中身が知的好奇心を刺激する読み物であることを必ずや実感できます。日本文学、日本語学を学んでいる人ならば、必ず一度は手にとってもらいたい、読んでもらいたい一冊です。












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