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淳 (新潮文庫)

淳 (新潮文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 15






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1.  とても良い yukie_787さん 書き込み日: 2005年05月04日

言葉にまとめられない。

 あの忌まわしい事件から、ずいぶんと時間がたったように思います。
その後にも、長崎でも、同じような事件がおきました。
 そういうときに、私たちは、新聞報道、インターネットで、食い入るように情報を集めます。
 しかし、そういうときに、私たちは、取材されている被害者のことを考えたことhがなかったのではないでしょうか?
 そのことが、本当は、加害者と同じように被害者を傷つけているのではないか・・・?
 そんなことを考えていました。

 お父様が、よくここまで、踏ん張ってお書きになった、一字一句を大切にしたいと思います。



2.  とても良い il_pleutさん 書き込み日: 2002年06月25日

被害者の叫び

5年前、日本中を震撼させた「神戸児童連続殺傷事件」の被害者、土師淳君の父、守氏による手記が文庫化された。突然行方不明になった愛児は、悲惨な事件の被害者として発見された。殺到するマスコミに追い詰められる生活、加害者を保護することのみを目的とする現実離れした少年法、加害者側の不誠実な態度・・・読んでいて苦しくなり、ご両親の無念さを思うと、いくら涙を流しても足りない。どんな大事件も他人事だと次第に記憶から薄れていくが、当事者にとっては重く辛い闘いの日々が生涯、一日も休むことなく続くのだ。マスコミが垂れ流す報道を、鵜呑みにしてはならない。真実を知るためには、自ら求めて当事者の叫びを聞くべきだ。



3.  とても良い 雪sarasaraさん 書き込み日: 2004年02月15日

涙無しでは読めない

私は数年前、母が買ってきた<「少年A」この子を生んで>を先に読んだ。
そのため、多少先入観を持ってこの本を手に取った。私が読んだ限り少年Aの両親は完璧ではないにせよ息子を愛して育てていたように思えたからだ。
そのようなごくありふれた家庭に育った少年が何故?と、疑問に思ったものだ。人の心が怖くなった。

しかし「淳」を最近になって手に取りAの両親の異常さが少し理解できるようになった。何事もどちらの立場からの意見を聞いてみないと分からないものです。特に淳君が行方不明になっているときに少年Aの母親が取った行動には唖然とする。

それにしても、淳君のご両親の気持ちが痛いほど分かる。私は自分の家族がこのような残忍な殺され方をしたなら理性も吹き飛び、一生かかってでも復習しようとするかもしれない。とても穏やかで優しい心を持った淳君のお父様。そういうご両親に育てられて短い間でも淳君は幸せだったのだと「せめて」思いたい。

マスコミ報道については許せない気持ちが一層強くなった。彼らは仕事のためとは言え、血も涙もない人間なのか?加害者の両親は別として兄弟は守らなければならない。それは分かるが、被害者の兄弟はもっと守られなければならないのではないか?

マスコミに対しての不信感が一際強くなった。

天国の淳君、ご冥福を祈ります。淳君のご家族の方、世の中には優しい人がたくさんいます。私には祈ることしか出来ませんが精一杯生きてほしいです。



4.  とても良い nadeshicoさん 書き込み日: 2003年02月04日

涙が止まりません・・・

遺族の方の深い悲しみが すごく伝わってきました。
事件前後の遺族のようすがとても細かく書いてあります。
少年Aの家族との関係も書いてあります。
被害者の人権はないのでしょうか?
今の日本の法律はとても悲しいです。。。



5.  とても良い まつたけさん 書き込み日: 2008年11月23日

更なる被害の発信。。。

少年犯罪によって愛息を亡くした、父・土師守さんの手記。被害者である淳君・生前の日常と、実に愛くるしい姿が鮮明に描かれている。土師さんの悲しみと加害者とその両親に対する不信は、痛々しいほど伝わってくる。

だが良識ある冷静さと、筆力をもって一語一句丁寧に、愛息への哀悼を込めて読手に語りかけてくださる。土師さんが執筆に至ったのは、我々が、いつの時代も痛ましい事件の内容にばかり目を向けがちで、いかにも形骸化した世論であることを、警告する意図はなかったろうか。淳君の平穏で幸せな日常に目を向けることは、被害者家族の境遇を思いやることにもなる。日常が一瞬で崩壊する「犯罪」がいかに醜悪で残忍なものかを思い知らされる。

絶望の渕でマスコミからの攻撃と、傍らで心無い人からの中傷、そして何より加害者側の鈍感で誠意を欠いた言動には、読手も苛ついて仕方ない。だが、辛くともこうして被害者家族が負う「更なる被害」を発信してくださった。被害者の側面をよく知ることができ、著者とその家族の努力には、敬服するばかりである。

あとがきには、本村氏が筆を添えている。土師さんとの出会いや、本書にも登場する少年法と被害者家族が負う理不尽さを丁寧に解説されおり、こちらも読み応え十分であった。



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